日本トムソンが高精密位置決めテーブルTXにアブソリュート型リニアエンコーダ仕様追加!
日本トムソンは、高精密位置決めテーブルTXにアブソリュート型リニアエンコーダ仕様を追加し、6月1日から発売した。

高精密位置決めテーブルTXは、高精度・高剛性で実績の高い精密位置決めテーブル「LH」をベースに、円筒ころ(ローラ)を転動体に使用し、直動案内機器では最高レベルの走行性能を持つIKOリニアローラウェイスーパーXを組み込み、フルクロー ズドループ制御によりエアステージの領域に迫る極めて高い精度を実現する。

新発売のアブソリュート型リニアエンコーダ仕様は、電源投入直後から絶対位置の計測が行われるため、テーブルの起動時や非常停止後の原点復帰が不要で、装置の立ち上げにかかる時間を大幅に短縮する。

また、シリアル通信を用いて位置が計測されるため、高い分解能であっても最高速度が低下することがなく、従来のインクリメンタル型リニアエンコーダ仕様に比べ、高分解能・高速移動が求められるアプリケーションに適している。

主な用途は、電子部品の組立装置・検査装置、工作機械検査装置、工作機械、各種実装機など、広い分野の超高精度な位置決め機構として需要が見込まれる。
新製品の販売価格は、定価レベル(税抜)で1,069,000円から。同社は年間1億円の販売を見込んでいる。

☆高精密位置決めテーブルTXアブソリュート型リニアエンコーダ仕様の特長
(1)原点復帰が不要
アブソリュート型リニアエンコーダは、電源投入直後から絶対位置の計測が行われるため、テーブルの起動時や非常停止時の原点復帰が不要なほか、インクリメンタル型リニアエンコーダで用いられる原点前センサも不要。そのため、アブソリュート型リニアエンコーダは、装置の立ち上げにかかる時間を大幅に短縮する。

(2)高分解能と高速移動を両立
インクリメンタル型リニアエンコーダを搭載するサーボシステムでは、受信機器側の最大入力周波数の制限などにより、一般的に分解能を高くすると最高速度は下がる。
それに対しアブソリュート型リニアエンコーダでは、シリアル通信を用いて要求に応じて位置が計測されるため、高い分解能であっても最高速度が低下することはない。
例えば、分解能分解能0.05μm、ボールねじリード10㎜とした場合の最高速度は、インクリメンタル型では200㎜/s、アブソリュート型では500㎜/sと、アブソリュート型は、高分解能と高速移動の両立が求められるアプリケーションに適している。

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