キャプテンインダストリーズは、従来品に比べ荷重（基本静定格荷重、基本動定格荷重、静的許容モーメント）性能を向上し、製品デザインを一新したイタリア・ローロン社のコンパクトレール「ローロン コンパクトレール・プラス」を7月7日(火)発売する。産業機械、ロボット、梱包、物流、鉄道等の自動搬送市場に販売する。

ローロン コンパクトレールは、高いミスアライメント（芯ずれ）吸収機構を特徴とし、冷間引き抜き材の転動面に高周波焼入れ、および研削されたレールにスチールベアリングを備えたリニアガイドシステム。悪環境下および防錆処理(不動態化処理された電気亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、ISO 2081 に準じた亜鉛メッキ)への信頼性が高く、転動面に施された高周波焼入れによる⻑寿命化、高速運転、耐久性で好評を得ている。

新製品は複列ボールベアリングのスライダーと凸型状の転動面を備えた新しいレールにより、アキシアル方向で最大＋170％、ラジアル方向で最大＋65％の許容荷重に増加したことで、より高い剛性と重荷重に対応する。
また、セルフセンタリングワイパーを装備した新しいスチール製スライダーボディ、必要箇所全体にグリースが行きわたるフェルト素材を使用した潤滑システムとフロントからの再潤滑、内部コンポーネントを保護するためのサイドシールを備えている。

主なアプリケーションとしては、溶接機械向けリニアガイド、木工機用リニアガイド、セラミック加工用リニアガイド、搬送用ピックアンドプレース、ボーリングマシン用リニアガイドなど。自動車産業・パッケージング・医療機器・セラミック・強化ガラス・大理石・木材・金属加工現場など幅広い産業分野に向け、本年度300システムの販売を見込んでいる。

☆主な特長
(1)凸形状のレールと複列のボールベアリングで構成されたリニアガイド。
(2)設置面の平行、傾き誤差吸収機構(V+P/V+U またはA+P/A+U)。
(3)チール製スライダーは、複列ボールベアリング、サイドシール、フローティングワイパーで構成。
(4)スライダーと回転部品を含むC プロファイルで確保するコンパクトな寸法。
(5)高周波焼き入れ、研削された転動面(サイズ28、43)。
(6)窒化、⿊⾊酸化被膜、研磨転動面(サイズ18)。
(7)予圧調整可能。
(8)3種類のレールサイズ（18、28、43ｍｍ）をラインナップ。

ローロン コンパクトレール・プラス
https://www.capind.co.jp/product/detail.php?id=207