三菱マテリアル
フレキシブルサーミスタセンサ開発!
三菱マテリアル 高機能製品カンパニーは、高速応答・高精度・薄型で、曲げても動作するフレキシブルなサーミスタセンサを開発した。
サーミスタセンサは温度を検知する電子デバイスで、スマートフォンやパソコンをはじめ、自動車、自動二輪、エアコン、冷蔵庫など日常生活を取り巻くさまざまな製品に使用され、温度計測ほか、電子機器の異常発熱による故障を防止する。

近年は電子機器の軽量化・小型化・薄型化に伴い、温度センサへの要求も軽量化・小型化・薄型化に加え、より細かな温度制御を行うため、熱応答の速さ(高速応答性)や、熱測定の精度ニーズが高まっている。

三菱マテリアルは2019年に車載用バッテリモジュール向けの高速応答サーミスタセンサを開発しているが、新製品は従来品に比べ約7倍の高速応答性を有し、熱測定の精度も約2倍を実現した。

また、従来品はチップサーミスタを樹脂ケース部に内蔵していたことで製品の厚みが4㎜あったが、新製品はチップサーミスタを基板の表面に搭載し、無駄な部品をなくしたことで製品厚み0.5㎜を実現した。これにより従来品と比べ屈曲性が高くなり、狭い部位や湾曲した部位など、複雑な形状や薄さが必要な製品への取り付けを可能にした。

さらに、部材に鉛フリーはんだを使用するなどRoHS適合製品を用いることで、自動車用途はじめ、医療用機器や人体に接触するウエアラブル機器まで、幅広い用途での使用に適している。


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