ユアサ商事
静岡で冠水センサ付きボラード実証試験!
サンポール(社長:山根 以久子氏)、ユアサ商事(社長:田村 博之氏)、応用地質(社長:成田 賢氏)は、共同開発した冠水センサ付きボラード(車止め)を静岡県内に設置し、実証試験を開始した。また、新たに2段階の深度で水位を設定・検知し、アラート通知する機能を追加した。

本年7月、熊本県を中心に九州、中部、東北などの広範囲で集中豪雨による甚大な水害が発生したことは記憶に新しいが、近年は局所的な集中豪雨も含めて水害が多発している。
静岡県でも令和元年10月、東日本台風(19号)により県内全域で大きな被害が発生。県東部では、主要道路の冠水による通行止めや家屋の浸水被害が多発するなど、日本列島全体がいつ水害に見舞われるか予測できない状況になっている。

共同開発した冠水センサ付き車止め(ボラード)は、水を検知するセンサ2つ(最大)と通信機を内蔵。
冠水状況を異なる2つの深度で検知あらかじめ設定した水位(30㎜~300㎜まで任意に設定可能)に達すると、冠水を検知する。今回、新たにパトロール水位と通行止め水位など、異なる2つの水位を設定・検知できる機能を追加した。
非常灯(LED)をフラッシュさせて危険を周知。
近隣住民や通行者、運転者を危険箇所に近づけさせないために冠水を検知すると、車止め(ボラード)がフラッシュして周囲に危険を知らせる冠水センサ付きボラード構造を採用している。
また、新機能では、管理者に冠水状況をメールで通知。
冠水を検知すると同時に、道路管理者や関係機関に冠水情報をメールで通知する。
冠水状況の早期把握により、パトロールや通行規制準備など、初動対応のリードタイムの確保が可能になっている。

実証試験は静岡県協力のもと、田方郡函南町内の国道136号に冠水センサ付きボラード(車止め)を2基設置し、9月から1年間、実証試験を行う。実証試験では、冠水検知情報を道路管理者や関係機関に通知し、道路パトロールや通行止めなど、道路管理オペレーションへの有効性などの検証を行う。
9月1日には関係者を集めた防災訓練を実施し、冠水センサ付きボラード(車止め)の機能やメール通知について確認した。
今後、台風シーズンに備え、本年9月末までに冠水センサ付きボラード(車止め)を2箇所増設し、函南町および伊豆の国市内の計4か所で運用を開始していく計画。

■株式会社サンポール TEL:03-3591-8501
■ユアサ商事株式会社 TEL:03-6369-1133
■応用地質株式会社  TEL:03-5577-4501



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