イグス
2つの異なる材質を使用した3Dプリントサービス開発!
イグスは、異なる2種類の材質を1つの3Dプリントパーツとして接合させるソリューションを開発し、3Dプリントサービスを拡充した。自由度の高い設計を可能にし、製造工程のスピードアップに貢献する。

モノづくり産業における3Dプリント技術は、旋盤や切削等の機械加工プロセスと並ぶ有力な手段として脚光を浴びている。
3Dプリント技術を活用する企業は年々増加傾向にあり、市場の要求も高度になっている。
同社は、“複数の樹脂材質を組み合わせ、独自の特性を持たせた3Dプリントパーツを作れないか”との要望を受け、このほど2種類の材質を1つのパーツで組み合わせるソリューションを開発した。

2種類の材質を使用した3Dプリントは、熱溶解積層方式(FDM)で造形を行う。
溶解した2種類の樹脂材質が別々のノズルから押し出されるため、プリント中に材質を切替えることが可能で切替部分で材質同士を接合する。
幾何学的な観点からの制約がほとんどなく、1つの材質でもう1つの材質自体を囲んだり、絡み合わせたり、交互に異なる層を繰り返すことができる。
例外となるのは材質の融解温度が大幅に異なり、接合が不可能な場合に限られ、この場合は蟻継ぎのように形状を互いにフィットさせるための接続部を作成して結合する。

3Dプリント材質には難燃性、耐薬品性、食品接触用、ESD対策用など様々な種類があり、それぞれ個別の特性を備えている。
2つの特性を組み合わせる場合、従来は各材質パーツを3Dプリントした後に組み合わせることしかできなかったが、2種類の材質を同時に使用できる3Dプリントにより、両方の特性が1つのパーツに備わり、設計自由度の向上とプロセスの迅速化を実現できる。

■2種類の材質を使用した3Dプリントの詳細は下記にアクセス! https://www.igus.co.jp/info/multiple-component-3d-printing

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