スギノマシン
自動搬送付インライン洗浄・乾燥機開発!
スギノマシンは、水を高圧で噴射し、自動車などの金属部品の洗浄を行う高圧水部品洗浄機JCCシリーズの新機種「JCC 701 ROBO」を開発、11月から発売する。
新製品は機内に自社製防水ロボットを搭載し、自動化と省スペース化を実現した。
10月14日から開催している「2020洗浄総合展オンライン」に出品している。
参加は無料。事前予約制。詳細はHP参照。

「JCC701 ROBO」は、防水仕様のコラムロボットがワークをハンドリングし、搬送・洗浄・乾燥の3つの機能を集約。搬送装置の導入が不要で、自動化と省スペース化を実現できる。

ロボットのストロークは、前と左右の3方向にそれぞれ1,000㎜と、ロングストローク。隣接する加工機や機械前方のコンベアにアクセスでき、ワークを掴んで搬入出を行う。加工ライン内に洗浄機を組み込むことができ、1台で小規模な加工・洗浄ラインを構築できる。

また、メンテナンス機器を機械後方に集約したことで、両側面に加工機を隣接できるほか、フィルタ交換などの定期メンテナンスが背面の1面扉を開くだけで完結するなど、メンテナンス性にも配慮した。

さらに、ワークの生産情報や設備保全・メンテナンスデータをパソコンに取り込むことができ、メンテナンス周期などが把握でき、日常点検の手間が省け、生産性向上に貢献する。

このほか、自社製スイングアーム式コラムロボットは、全軸に防水機構を採用。ユーザー側の防水対策が不要で、導入後すぐに使用できる。

近年、自動車は環境対策や低燃費化が求められる中、一方でEV(電気自動車)化の流れで、部品の小型化や高機能化が進んでいる。
部品内部に残留する切粉などの異物は、部品の早期摩耗や電子部品の短絡(ショート)発生の原因となり、重大な事故につながる恐れがあるため、自動車メーカーでは厳しく管理している。
また、生産年齢人口の減少に伴い、人手不足が深刻化しており、日本社会全体で、生産性の一層の向上が喫緊の課題となっている。
新製品は、より高度な洗浄能力と自動化による生産性の向上を追求したもので、市場ニーズに応える完成度の高いマシンとなっている。



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