イグスは、追尾式太陽光発電向け角型軸用ピローブロックベアリングに新たなサイズを追加し、ラインアップを拡充した。
ソーラーパネルの取付けに使用できるイグボール ピローブロックベアリングESQMは、無潤滑でメンテナンスフリーかつ塵埃や汚れに強く、イグス試験施設で長寿命が実証されている。

世界各地で太陽光発電システムの設置が増加する一方、太陽光発電の設備を製造するメーカーには、発電コストを最小限に抑えながらソーラーパネルを最大限に活用できるシステムの構築が求められている。
追尾式太陽光発電モジュールは、太陽の動きを追尾して自動的に角度を調整するため、固定式より発電効率が高いのが特長。
イグスは、角型軸上の追尾式太陽光発電モジュールの安全性を確保するため、高性能樹脂製イグボール ピローブロックベアリングESQMを開発・提供している。
今回、太陽光発電需要に応え、100x100㎜および140x140㎜サイズを新たに追加した。
既存の110×110㎜や120×120㎜サイズは、既に世界各地で多くの実績があるが、新サイズの追加により、多くのソリューションに対応できるようにした。

イグボール ピローブロックベアリングは、イグミッドG製のポリマーハウジングとイグリデュールJ4製の球面ボールで構成。高性能なトライボポリマーにより、耐紫外線性および耐食性が確保されている。
完全無潤滑であるため、塵埃や汚れに強く、メンテナンスも不要であるほか、表面の凹凸による軸心のずれも容易に補正する。
同社は、広さ3,800㎡の試験施設で実条件下で試験し、寿命や耐摩耗性、許容荷重を調査。15,000Nの荷重で72年の耐用年数に相当する動作回数を達成した。これにより、太陽光発電モジュールの標準寿命である25年に対し、イグボール ピローブロックベアリングESQMの安全性および確実性を実証した。

■追尾式太陽光発電向け角型軸用ピローブロックベアリングESQM詳細情報
https://www.igus.co.jp/info/n20-09-03-igubal-solar-pillow-block-bearing■試験の様子はこちら　https://youtu.be/LqijDrJLLDM