ケケフリアーシステムズ
サーモグラフィカメラが動物飼育に活躍!
フリアーシステムズは、サーモグラフィカメラの動物飼育活用事例を紹介している。
福岡県大牟田市にある大牟田市動物園は、動物園応援募金によりカメラを購入。動物の健康状態や飼育環境の把握にサーモグラフィカメラを活用している。
大牟田市動物園は、 “動物福祉を伝える動物園”をコンセプトに掲げる動物園。
動物福祉とは、動物が精神的、肉体的に健康であり、環境と調和していること。
園内の動物たちがそのような状況に近づけるよう、来園者にも動物福祉について考えてもらえたらと、日々様々な工夫を行っている。
その動物福祉の一環として、新たにフリアーシステムズのサーモグラフィカメラを導入し、日々の動物の健康状態や飼育環境の把握に役立てている。
動物園関係者によれば、「最近は、動物園でサーモグラフィカメラの導入がトレンドになっている」という。
もともとサーモグラフィカメラは、治療のために家畜などでの導入が進んでいる。
「例えば、動物が足を引きずっていたとします。しかし、出血やケガなどがなければ、見た目ではどのような状況なのかを判断することはできません。サーモグラフィカメラを使えば、疾患の部位の炎症の程度を温度で知ることができます。
また、園内の動物の中には、直接体温を測ることが難しい動物もいます。
冬は地面がとても冷えるのですが、足先まで体温が保たれているのか、従来は評価することができませんでした」。
飼育環境の評価と動物たちの健康評価を一緒に見ることで、飼育環境の改善や動物の健康維持など、動物の生活の質の向上につなげたいと導入経緯を決断した。しかし、市に予算がなかったため、動物園正門に募金箱を置き、多くの人々の支援により、フリアーシステムズ社のサーモグラフィカメラ「FLIR E6-XT」を8月に導入した。
動物園には現在2頭のキリンが飼育され、うち1頭が冬になると足を引きずって歩くことがあった。外見上は炎症や腫れが見えず、原因を特定できなかった。
「もしかしたら外気温の低下に伴い、足先の体温が下がっているのではと、馬用のシッピングブーツを改良し、キリンに使ったところ、足を引きずって歩くことが見られなくなったため、気温の低下に伴う体温への影響があるのかもしれないと考えました。現在は、サーモグラフィカメラを使い、キリンの体温を日々チェックしています。サーモグラフィカメラの使用で、夏から冬にかけて定期的に温度をチェックすることで、原因の特定ができればと思っています」。
一方、動物園では来園者のリクエストに応え、YouTubeに“フタユビナマケモノのクリちゃん”をサーモグラフィカメラで撮影した動画をアップしている。
「ナマケモノの生態は明らかにされていないことが多く、今後サーモグラフィカメラを活用することで新しい発見があるのではないかと期待しています」。
動物園ではナマケモノの例のように、動物の様々な研究に活用する一方で、日々の動物の健康状態の管理にも活用を進めている。
日々の動物の健康管理データを蓄積することで、動物の通常の状態を把握し、異常があった場合には迅速に気付くことで予防する。また、それが研究につながるという好循環が生まれている。
「サーモグラフィカメラの活用方法として、動物だけではなく、展示場の床や柵の温度といった動物の周囲の環境にも注意を向けたいと考えています。動物が休憩できるスペースがあったとしても、本当にそこが動物にとって快適な場所なのか、季節によって変化はないのか、そうしたことも確かめることができ、飼育環境の把握や改善につなげることができます」。
「FLIR E6-XT」の良さは、MSX™機能(スーパーファインコントラスト機能)を搭載し、デジタルカメラの通常の状態の画像と、サーモグラフィの画像が同時に撮影できること。両方を比べることでどのような状態で撮られたものかがすぐにわかる。
また、Wi-Fi機能でパソコンへの取り込みも容易で、サーモグラフィの動画での撮影も可能になっている。
「やはり動画のほうが、断然注目度は高くなります。今後、他の動物園や水族館など多くの施設でも導入が進み、動物の健康や環境改善、そして私たちが力を入れている動物福祉について理解が広がっていく一助になればと願っています」とサーモグラフィカメラ活用に期待を膨らましている。
☆大牟田市動物園について
サーモグラフィカメラ活用は、福岡県大牟田市にある1941年開園の市立動物園。
「動物福祉を伝える動物園」というコンセプトの下、動物たちが心身ともによりよく生活できるように環境を豊かにするための工夫である「環境エンリッチメント」や、動物の心身の健康管理など飼育上必要な行動を動物たちに協力してもらいながら行う「ハズバンダリートレーニング」を実施することで、動物福祉の向上のためさまざまな取り組みを行っている。
☆フリアーシステムズについて
1978年創立。本社はオレゴン州ウィルソンヴィル。3,500名近い従業員を擁している。
同社は、知覚を強化し認識力を高めるセンサーシステムの世界有数のメーカー。人命を守り、生産性を向上させ、環境を保護するための支援に努めている。
同社のビジョンは、サーマル画像技術とその周辺技術を活用して、セキュリティと監視、環境と状態のモニタリング、屋外レクリエーション、マシンビジョン、ナビゲーション、高度な脅威検出のための、革新的でインテリジェントなソリューションを提供することにより、「The World´s Sixth Sense(世界の第六感)」を目ざしている。
■フリアーシステムズジャパン株式会社
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-13-17 目黒東急ビル5階
TEL:03-6721-6648 FAX:03-6721-7946 https://www.FLIR.jp
福岡県大牟田市にある大牟田市動物園は、動物園応援募金によりカメラを購入。動物の健康状態や飼育環境の把握にサーモグラフィカメラを活用している。
大牟田市動物園は、 “動物福祉を伝える動物園”をコンセプトに掲げる動物園。
動物福祉とは、動物が精神的、肉体的に健康であり、環境と調和していること。
園内の動物たちがそのような状況に近づけるよう、来園者にも動物福祉について考えてもらえたらと、日々様々な工夫を行っている。
その動物福祉の一環として、新たにフリアーシステムズのサーモグラフィカメラを導入し、日々の動物の健康状態や飼育環境の把握に役立てている。
動物園関係者によれば、「最近は、動物園でサーモグラフィカメラの導入がトレンドになっている」という。
もともとサーモグラフィカメラは、治療のために家畜などでの導入が進んでいる。
「例えば、動物が足を引きずっていたとします。しかし、出血やケガなどがなければ、見た目ではどのような状況なのかを判断することはできません。サーモグラフィカメラを使えば、疾患の部位の炎症の程度を温度で知ることができます。
また、園内の動物の中には、直接体温を測ることが難しい動物もいます。
冬は地面がとても冷えるのですが、足先まで体温が保たれているのか、従来は評価することができませんでした」。
飼育環境の評価と動物たちの健康評価を一緒に見ることで、飼育環境の改善や動物の健康維持など、動物の生活の質の向上につなげたいと導入経緯を決断した。しかし、市に予算がなかったため、動物園正門に募金箱を置き、多くの人々の支援により、フリアーシステムズ社のサーモグラフィカメラ「FLIR E6-XT」を8月に導入した。
動物園には現在2頭のキリンが飼育され、うち1頭が冬になると足を引きずって歩くことがあった。外見上は炎症や腫れが見えず、原因を特定できなかった。
「もしかしたら外気温の低下に伴い、足先の体温が下がっているのではと、馬用のシッピングブーツを改良し、キリンに使ったところ、足を引きずって歩くことが見られなくなったため、気温の低下に伴う体温への影響があるのかもしれないと考えました。現在は、サーモグラフィカメラを使い、キリンの体温を日々チェックしています。サーモグラフィカメラの使用で、夏から冬にかけて定期的に温度をチェックすることで、原因の特定ができればと思っています」。
一方、動物園では来園者のリクエストに応え、YouTubeに“フタユビナマケモノのクリちゃん”をサーモグラフィカメラで撮影した動画をアップしている。
「ナマケモノの生態は明らかにされていないことが多く、今後サーモグラフィカメラを活用することで新しい発見があるのではないかと期待しています」。
動物園ではナマケモノの例のように、動物の様々な研究に活用する一方で、日々の動物の健康状態の管理にも活用を進めている。
日々の動物の健康管理データを蓄積することで、動物の通常の状態を把握し、異常があった場合には迅速に気付くことで予防する。また、それが研究につながるという好循環が生まれている。
「サーモグラフィカメラの活用方法として、動物だけではなく、展示場の床や柵の温度といった動物の周囲の環境にも注意を向けたいと考えています。動物が休憩できるスペースがあったとしても、本当にそこが動物にとって快適な場所なのか、季節によって変化はないのか、そうしたことも確かめることができ、飼育環境の把握や改善につなげることができます」。
「FLIR E6-XT」の良さは、MSX™機能(スーパーファインコントラスト機能)を搭載し、デジタルカメラの通常の状態の画像と、サーモグラフィの画像が同時に撮影できること。両方を比べることでどのような状態で撮られたものかがすぐにわかる。
また、Wi-Fi機能でパソコンへの取り込みも容易で、サーモグラフィの動画での撮影も可能になっている。
「やはり動画のほうが、断然注目度は高くなります。今後、他の動物園や水族館など多くの施設でも導入が進み、動物の健康や環境改善、そして私たちが力を入れている動物福祉について理解が広がっていく一助になればと願っています」とサーモグラフィカメラ活用に期待を膨らましている。
☆大牟田市動物園について
サーモグラフィカメラ活用は、福岡県大牟田市にある1941年開園の市立動物園。
「動物福祉を伝える動物園」というコンセプトの下、動物たちが心身ともによりよく生活できるように環境を豊かにするための工夫である「環境エンリッチメント」や、動物の心身の健康管理など飼育上必要な行動を動物たちに協力してもらいながら行う「ハズバンダリートレーニング」を実施することで、動物福祉の向上のためさまざまな取り組みを行っている。
☆フリアーシステムズについて
1978年創立。本社はオレゴン州ウィルソンヴィル。3,500名近い従業員を擁している。
同社は、知覚を強化し認識力を高めるセンサーシステムの世界有数のメーカー。人命を守り、生産性を向上させ、環境を保護するための支援に努めている。
同社のビジョンは、サーマル画像技術とその周辺技術を活用して、セキュリティと監視、環境と状態のモニタリング、屋外レクリエーション、マシンビジョン、ナビゲーション、高度な脅威検出のための、革新的でインテリジェントなソリューションを提供することにより、「The World´s Sixth Sense(世界の第六感)」を目ざしている。
■フリアーシステムズジャパン株式会社
〒141-0021 東京都品川区上大崎2-13-17 目黒東急ビル5階
TEL:03-6721-6648 FAX:03-6721-7946 https://www.FLIR.jp