スギノマシン
モジュール洗浄機
「JCC-Module」シリーズ開発!


スギノマシンは、水を高圧で噴射し、自動車などの金属部品の洗浄を行う高圧水部品洗浄機JCCシリーズの新商品「JCC-Module(ジェイシーシー モジュール)」を開発した。
同社初のモジュール型装置で、幅600㎜の機能別モジュールを組み合わせるだけで、顧客ニーズに応えるスマートな洗浄システムを構築できる。
同製品は、11月16日から開催される「JIMTOF2020 Online」に出品する。

モジュール洗浄機「JCC-Module」は、水を高圧で噴射しあらゆる部品を洗浄する、高圧水部品洗浄機のベストセラー「JCC」の新シリーズ。各モジュールはすべて幅600㎜で、高圧洗浄、低圧洗浄、乾燥など、機能別モジュールを自由に組み合わせることができる。

また、専用の搬送ローダモジュールを用いることで、全自動洗浄装置が完成する。
モジュール方式採用により、標準仕様のモジュールを組み合わせるだけで洗浄ラインが構築できるため、専用設計が不要となるほか、個客に適正価格で信頼性の高い洗浄システムを提供する。
しかも、各モジュールは各々が独立したCNC制御装置を搭載し、モジュールの追加やプログラムの変更で、生産計画の変更に柔軟に対応できる。

自動車等の部品内部に残留する切粉は、製品の早期摩耗や動作不良を引き起こし、電子部品であれば短絡(ショート)を誘発させ、重大な事故につながる恐れがあります。

新製品は、近年の自動車の高機能化やEV化に伴い、部品清浄度の要求が年々高まっており、部品洗浄機にはより高い洗浄能力と信頼性が求められている。

また、自動車などの量産部品では、部品1個の洗浄にかけられる時間がわずか30秒以内というケースも珍しくなく、工程は自動化無しでは成立しない時代が到来している。従来は、専用設計の装置や多関節ロボット導入により自動化に対応していたが、大掛かりな装置となるため、設置スペースが大きい、イニシャルコスト/ランニングコストが高い、製作納期が長いといったが課題があった。
新製品は、高度な洗浄能力を持ちつつ、市場ニーズのサイクルタイム短縮や自動化、省スペースで低価格を実現したもので、個客の加工効率、生産性、高精度で高効率部品加工に貢献する。

用途は、小型部品の切粉除去、洗浄、乾燥。(例:EV/HV車用部品、トランスミッションギヤ、シャフト、カーエアコンなどの部品加工など)に極めて高いパフォーマンスを発揮する。

☆モジュール洗浄機「JCC-Module」特長
(1)手軽に自動化
様々な機能を持ったモジュールを、ユーザーの仕様に合わせ最適な組み合わせで提供する。
モジュール構成のため、組み合わせるだけで洗浄ラインが完成。自動化対応のための専用設計や、搬送ロボットを用いた高価なシステム導入が不要となり、低コスト・短納期で自動化ラインを構築できる。

(2)適正な設置スペース
各モジュールは幅わずか600㎜に統一。
また、モジュールは隣接して設置できるため、洗浄から乾燥までの工程を小規模にまとめることができる。

(3)部品洗浄のニュースタンダード
ワークの回転軸とノズルの上下・左右の、3つのサーボ軸が同期する新しい洗浄方法により、短時間で確実な洗浄・バリ取りが可能(特許出願済み)。コンパクトな外観からは、想像される以上に高い洗浄能力を持ち合わせた高品質な洗浄機になっている。

(4)フレキシビリティ
生産計画の変更で仕様の追加や変更があった場合も、必要なモジュールを抜き差しすることで柔軟に対応。
各モジュールは全てCNC制御を採用し、プログラムを変更して洗浄条件を調整可能。
加えて、設備投資を抑えながら、最適な洗浄ラインを構築できる。

(5)エルゴノミクス
人間工学に基づき、洗浄室や制御盤の高さなどを、作業者目線で扱いやすい位置にデザインした。
また、モジュールを組み合わせると、洗浄室の背面に同じ通路幅のメンテナンス用通路が完成し、日常点検をまとめて行うことができる。
加えて、使いやすさや作業効率を徹底追求したハイセンスなデザインを採用している。

(6)生産を止めない
洗浄室から電装部品を遠ざけ、非接液部に集約。壊れにくく、生産を止めない独自の構造を採用している。

☆モジュール構成(目的・狙い、販売開始予定)
●粗洗浄モジュール(販売予定:2021年 4月)
前工程で付着した切削油を落とし油分の持ち込みを防ぐ
●高圧洗浄モジュール(販売予定:2021年 7月)
油路やタップ穴の切粉除去/交差穴などのバリ取り
●リンス洗浄モジュ―ル(販売予定:2021年 7月)
全体の仕上げ洗浄/タップ穴の切粉除去(販売予定:2021年4月)
●エアブローモジュール(販売予定:2021年4月)
全体乾燥/ワークの過熱
●真空乾燥モジュール(販売予定:2021年 7月)
完全乾燥/止まり穴の乾燥/検査工程のための品質確保
●搬送ローダモジュール(販売予定:2021年 7月)
自動化

■詳細は先にアクセス http://www.sugino.com/

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