フリアーシステムズは、サーモグラフィカメラを搭載したFLIR TrafiSens AIとFLIR TrafiCam AIデジタルカメラの2種類のインテリジェント交通システムカメラを発表した。いずれのカメラも人工知能(AI)を搭載し、道路や交差点での交通量を最適化できる。
FLIR Acyclicaクラウドプラットフォームと組み合わせることで、AIカメラのデータを活用して交通を予測し、渋滞や潜在的な事故を防止して、ドライバー、サイクリスト、歩行者にとって1日24時間安全な道路を作り出せる。

フリアーシステムズの交通システムは75カ国で導入され、TrafiSense AIとTrafiCam AIが加わることで交通エンジニアや都市計画立案者がAIベースの学習結果を活用して交通量を継続的に最適化できる完全統合ソリューションを提供可能になる。
この統合ソリューションにより、安全で暮らしやすい都市の道路設計を改善できる。

AIに対応したカメラが、リアルタイムでのデータのキャプチャおよび処理を通じてエッジ側で動的に交通を制御し、交差点の交通信号制御器に情報を提供するため、瞬時に交通量と安全性を改善できる。
TrafiSense AIのサーマルセンサーによる熱エネルギーデータのキャプチャ機能と、TrafiCam AIの低照度の高解像度可視センサーを通じて、都市の交通信号はあらゆる気象条件下、あるいはトンネル監視におけるスモークの中でも、完全な連続監視に対応する。
さらに、カメラがWi-Fiに対応しているため、移動時間の計算や他のOD(出発地と目的地)用途に利用できる。
将来的には、5G携帯電話アンテナを組み込むことでV2X(車車間・路車間通信)接続に対応し、道路の安全性をさらに高められる。

FLIR Acyclicaクラウドプラットフォームは、交通データの理解を深めるのに必要なツールとアナリティクスを提供する。
TrafiSense AIとTrafiCam AIをFLIR Acyclicaクラウドプラットフォームと組み合わせることで、AIベースの学習結果をリアルタイムのデータに適用して、より効率的で安全な都市になるように予測交通パターンを変えられる。
新しいAI交通カメラは、2021年第1四半期に全世界で発売する。

※FLIR TrafiSense AIおよびTrafiCam AIの詳細　www.flir.com/trafisense-aiwww.flir.com/traficam-ai※フリアーシステムズの交通ソリューションの詳細　www.flir.com/traffic/