アネスト岩田は、第50回機械工業デザイン賞において同社のスプレーガン(製品名：WIDER1)がIDEA賞を受賞した。

スプレーガン「WIDER1」は、日本人やアジア人の手に最もなじむエルゴノミクスデザインを追求しつつ、部品レベルから設計を全面的に見直して品質と安定性を向上させ、 結果として重心バランスの良さと従来機種W-101に比べ5gの軽量化を両立させた。
また、各種調整つまみを握りやすい形状に改良し、少量塗布時の操作性も高めた。
さらに同社の製品と一目でわかる意匠にもこだわった点などが評価された。

1926年の創業から国産第1号のスプレーガンを世に送り出し、今回受賞したWIDERシリーズは1957年の初期モデル発売から改良を繰り返してきた。
WIDERとは、スプレーガンで最も重要なポイントの一つである、「広いパタン幅」と「さまざまな分野・市場に幅広く対応 できる」また、「製品が世界へ販売拡大、促進される願い」を込めて命名された。

同社噴霧機器開発チームは、「塗装機器のリーディングカンパニーとして市場を活性化することが私たちの使命であり、⼯業製品として最も⼤切なのは品質と安定性に他ならないと思います。今回、約40点ある部品を対象に例外なく⾒直し、互換性をなくす結果になっても品質の向上と安定性の確保を優先しました。空気弁シートの改良により霧化性能を安定化し、空気キャップのネジピッチを粗くして着脱を容易にするなど、メンテナンス性も良くしました。また、内部設計ではエア漏れを極限まで抑えて省エネルギー化し、環境負荷低減も向上しました」とコメントした。
贈賞式は2020年12月16日(水) 11:00～12:30、ホテルグランドパレスで執り行われる。