ヤンマー舶用システム
「自動魚数カウントシステム」商品化!
ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマー舶用システムは、画像認識技術を用いたマグロ向けの「自動魚数カウントシステム」を開発、2021年4月1日より受注を開始する。

養殖業では各養殖網内の生産数や給餌量管理のため、網内の魚数把握が必要不可欠なほか、また、昨今では世界的な資源管理のため、天然の小型マグロ(ヨコワ)を漁獲し、養殖種苗として使用する際に正確な漁獲数を報告することが求められている。
現行の計数作業では漁獲した全数を、釣り上げての計数や、養殖網へ移動時などの水中映像を複数人が目視で計数するなど、計数作業自体に多大な労力を伴っていた。
ヤンマー舶用システムはマグロ養殖業界の課題解決に向け、魚数計数作業の省力化に貢献する「自動魚数カウントシステム」を商品化。コアとなる画像認識と処理技術をヤンマーホールディングスの中央研究所が独自開発し、さらに専用設計の水中カメラおよび画像処理PCなどのハードウェアを含めた統合システムにより養殖現場でリアルタイムの自動計数を可能にした。
ヤンマー舶用システムでは、想定している最適な条件下において、98%以上の精度でマグロの自動カウントに成功している。

同商品は、専用水中カメラ(映像ケーブル含む)、船内モニター、画像処理 PC および専用ソフトウェアで構成。
販売予定価格は600~900万円(仕様により異なる)。受注開始予定時期は2021年4月1日。

同商品は、水産会社のマルハニチロ 増養殖事業部の協力を得て開発を進めている。商品の量産化を見据え、様々な環境下における精度評価を目的に、マルハニチロの複数の現地フィールドの協力を得てモニターテストを実施している。
詳細な商品情報、およびモニターに関する問い合わせは、ヤンマー舶用システム株式会社 海洋ソリューション推進部(TEL:072-773-5862)まで。

☆主な特長
(1)計数機材一式が独立した製品で、養殖の現場で映像撮影中もしくは撮影後直ちに、解析、計数結果の確認ができる。
(2)水中映像撮影の専用カメラは、水中設置後でも遠隔操作による画角調整機能を有し、水中でのカメラ固定・調整作業時間の低減が可能。
(3)自動解析に影響を及ぼす、自然環境による映像内の外乱影響を表示する機能があり、影響を少なくするための調整機能(画角・明度)を有している。
(4)外乱影響が発生した映像でも自動解析後の手動計数補正が容易にできるよう、画面表示と補正機能を有している。

※ヤンマーのウェブサイト https://www.yanmar.com/jp/about/

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