キャプテンインダストリーズ
AIを実装した統計的工程制御システム!
キャプテンインダストリーズは、測定機器や工作機械のデータを活用し、生産性向上を実現するAIを実装した統計的工程制御システム「Q-DAS Ver.13」を発売した。

Q-DASシリーズは、製品検査/測定データと、プロセス(生産設備)データを統合し、工程能力評価、品質の可視化、工程分析ツールとして提供されてきたが、Ver13では新たに工作機械の最適ツール「オフセット予測」と検査工程最適化の2つの「AI追加モジュール」を実装。工作機械工具管理用のOCB(オペレータコントロールボード)機能を刷新した。

ツールオフセット予測(IMC:インテリジェントマシーンコントロール)は、これまで加工用工具はプリセッタ、機上計測センサ等で管理していたが、Q-DASは加工後の部品検査データとツールオフセットの変化を相関分析することで、ツール長変化をAIが予測し、最適なオフセット値を工作機械へフィードバックする。
また、検査工程最適化(DS:ダイナミックサンプリング)は、これまで10個に1個、30分に1回等、ユーザーの経験値で画一的に検査頻度を設定していたが、不良率や工程の安定度をAIが分析し、統計的観点から最適な検査頻度をAIが提案する。
さらに、OCB(オペレータコントロールボード)は、品質検査データを機械、工具視点の情報に自動再編し、加工部門へ機械、工具の良否状態をオペレータへダイレクトにフィードバックする。

Q-DAS Ver.13は、工作機械などの生産設備からのプロセスデータと、三次元測定機やノギス、マイクロメータ等、あらゆるデジタル機器からの検査/測定データを装置からダイレクトに収集し、データベースで一元管理できる。
また、検査/測定データ(結果)からプロセスパラメータ(製造装置の設定値/調整値)を最適化する為の分析機能を有するほか、SAPをはじめ、既存MESデータを有効活用できる。
しかも、リアルタイムSPC、レポート作成等の生産データの可視化/自動レポーティング機能を有するとともに、ボッシュ、GM、フォード、BMW等の大手自動車メーカーの標準品質評価ツールとして採用されている。

価格は、現時点で未定(永続ライセンスと年間サブスクリプションプランを予定)。
IMC追加モジュールは、2021年中旬に販売を予定している。
販売は、直販及びERP、MES等を扱うシステムインテグレーターの募集も計画している。

※同社URL https://www.capind.co.jp/

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