不二越は、このほど同社の中型ロボット「MZ25」が2020年十大新製品賞 モノづくり賞を受賞した。
「MZ25」は、組立・搬送など幅広い用途で使用可能な高い汎用性に加え、高速・高精度動作による生産性向上への貢献、さらに各種アプリケーションに対応する利便性が評価された。

同社は、2013年に7㎏可搬の高速・軽量コンパクトロボット「MZ07」を市場投入するなど、高速、高精度を特長とした産業用ロボットMZシリーズのラインナップを拡充し、小型ロボット市場でのシェア拡大を図ってきた。
自動車、一般産業機械市場における自動化ニーズが高まる中、2019年2月にＭＺシリーズの高速・高精度、高い汎用性を継承した25㎏可搬の中型ロボットの「MZ25」を追加し、中型ロボット市場でのシェア拡大を進めるなど、さらに幅広い産業ニーズに対応するロボット開発を展開している。

今回、受賞した「MZ25」は、同一クラスではトップクラスの作業領域とパワフルな手首トルクで、大型ワーク・ハンドに対応するほか、ローディングをはじめ、バリ取り、部品の組立・搬送など幅広い用途に対応する。
また、防塵防滴(IP67)・防錆機能を標準装備し、粉塵、水滴が飛散する環境にも対応など、高い汎用性を実現した。
軽量化と高剛性を両立したほか、位置繰返し精度±0.05㎜と高速・高精度動作を実現し、多様な生産ラインにおける生産性向上に貢献する。

「MZ25」は、独自の中空手首構造に加え、各種アプリケーションで要望される配線・配管を機体内に標準装備することで周辺装置との配線などの干渉リスクを低減。
さらに、大流量のエアーブロー等を可能にする大口径のエアーホースや、複数のアプリ線取出口を標準装備するなど、豊富なアプリケーションにより利便性を格段を向上した。