三菱マテリアルは、 このほどチリ国 Mantoverde銅鉱山の権益取得を完了した。

同社は、2020年2月7日付 で同鉱山の権益取得を発表。
Mantos Copper Holding SpA (チリ国 サンティアゴ、 代表者 John Mac K enzie氏、以下= Mantos Copper社)との間で、三菱マテリアルがチリ国 Mantoverde銅鉱山を運営するMantoverde S.A.(Mantos Copper社 99.99%、個人株主0.01％、以下「MV社」)の30％の株式を取得することにより同鉱山に関する権益を取得し、同鉱山が計画している深部の硫化鉱を対象とした選鉱場や尾鉱ダム等の建設に参画することに合意し、同日付で株式引受契約を締結していた。

三菱マテリアルによる同鉱山の権益取得は、同プロジェクトの資金調達(プロジェクトファイナンスの組成等を前提としていたが、このほどこれらが完了したことから、MV社の30％の株式を約275百万US$(約290億円、出資比率見合いの建設工事費及びクロージング時の調整含む)で引受け、同プロジェクトに正式参画する。

なお、同プロジェクトの資金調達にあたり、三菱マテリアルは、MV社に対して60百万US$(約63億円) のCost Overrun Facility(同プロジェクトの完工までのコスト超過に備えた融資枠)を提供することで、同プロジェクトで生産される銅精鉱を引き取る権利(オフテイクを追加で取得している。これにより、三菱マテリアルは、権益分のオフテイクと合わせて同プロジェクトで生産される銅精鉱量の約42％(銅生産量の約34)相当を引き取る予定になっている。

三菱マテリアルは、中期経営戦略における金属事業の長期戦略として、「クリーンな銅精鉱とE-Scrapからなる持続可能な原料ポートフォリオの形成」を掲げており、不純物の少ない高品質な銅精鉱の安定確保につながる同プロジェクトを着実に進めることにより、その実現に向けた取り組みを進めていく。

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