クボタは、茨城県つくばみらい市と、同市における新規就農の促進や次世代につながる農業の実現を目指し、連携協定を締結した。自治体だけでなく、地域の企業、団体などとも連携しながら、農業を志す人が新規参入しやすい環境づくりに取り組んでいく。

国内農業においては農業従事者の高齢化に伴う離農等により、耕作放棄地が増加する傾向にある。
一方で、新たに農業を始めたい人がいても「農地確保」、「初期投資」、「営農ノウハウ」が大きなハードルとなり、新規就農者数は伸び悩んでいる。
クボタはつくばみらい市と連携協定を締結し、新規就農にあたって直面する課題解決策や担い手の労働力不足などの改善策を企画提案・実施していく。これにより新規就農の促進と、次世代へつながる持続的な農業を実現していく。

具体的には都心から近い同市の立地を活かし、専業での農業参入を希望する人に加え、別に生業を持ちながら複業的に農業に参入する人も支援対象とする。
当面は、クボタが初期投資の軽減に資する農機シェアリングサービスを提供し、同市が農機シェアリングサービス拠点近傍の農地確保及び新規就農者の契約支援に取り組んでいく。
今後は、営農ノウハウの提供に向けた研修制度や、複業的就農者特有のニーズへの支援については、同市と連携して検討を進めていく。

クボタが提供する農機シェアリングサービスは、トラクタ(クボタ提供)を対象機械とし、ユーザーがスマートフォンで予約。
ユーザーがトラクタの無人保管場所でトラクタを借り受け、利用後は同じ保管場所に返却する。
トラクタの保管場所とほ場間の移動、利用後の簡易清掃、燃料の給油はユーザーがセルフサービスで行う。
現時点では、利用料金は未定だが、1時間単位での課金制を計画している。
利用時間帯については、24時間を想定している。