三菱電機は、一般社団法人 日本機械工業連合会の令和2年度「優秀省エネ機器・システム表彰」において、ACサーボモーター「HKシリーズ」が「資源エネルギー庁長官賞」を、設備用パッケージエアコン「ファシレアDD」およびR290対応多用途冷却装置用凝縮器ユニット「MJA形」が「日本機械工業連合会会長賞」を受賞した。

資源エネルギー庁長官賞を受賞したACサーボモーター「HKシリーズ」は、従来モーター比で主要材料(磁石、銅、鉄)の使用量を20％～60％程度削減し、省資源化に貢献した点に加え、基本性能の向上およびバッテリーレス絶対位置エンコーダー標準搭載などにより、業界最高クラスの性能と、最大20%減となる業界最小クラスのサイズを実現した点が高く評価された。

また、日本機械工業連合会会長賞を受賞した設備用パッケージエアコン「ファシレアDD」は、設備用パッケージエアコンの主な使用先である生産現場では、使用エネルギーの削減とともに風量・静圧調整に関わる施工性やメンテナンス性への改善ニーズが高まっている。
「ファシレアDD」は、高い省エネ性能に加え、室内送風機駆動方式をダイレクトドライブ方式にすることで、施工性やメンテナンス性を大幅に改善した点が高く評価された。

さらに、日本機械工業連合会会長賞を受賞したR290対応多用途冷却装置用凝縮器ユニット「MJA形」は、内蔵形ショーケー(BC-AF**RGV形）に搭載した場合、従来のR744(CO2)対応機比で消費電力量の低減を実現した。
また、低背高や設置面積を縮小(R744(CO2)対応機比で設置面積40％削減)、省資源化(R744(CO2)対応機比で質量45％削減)を実
現するなど、多用途への拡張性の高さが評価された。

「優秀省エネ機器・システム表彰」は、優秀な省エネルギー機器を開発して実用に供することにより、エネルギーの効率的利用の推進に貢献していると認められる者や企業、その他の団体を表彰し、優秀な省エネルギー機器の普及を図るとともに、省エネルギー機器の開発促進を目的とする制度。