村田機械
商品管理に自律移動
走行制御システム活躍!
村田機械の自動移動走行制御システムが小売店舗向けの商品管理で活躍している。
日本ユニシスが2020年12月に提供を開始したAIロボットサービス「RASFOR」で使用の自律走行ロボットに、村田機械の自律移動走行制御システム「It's Navi®(イッツナビ)」が搭載されている。

「RASFOR」は、夜間閉店後の無人のスーパー店内で、自律走行ロボットに搭載されたカメラで商品棚を自動撮影。その画像をAIで解析することで、従来は人が行っていたPOP期限チェック、売価チェック、品切れチェックなどの売り場のチェック業務を代替することができる。

村田機械の自律移動走行制御システム「It's Navi®」は、走行機能を持ったロボットなどの装置に、自律移動機能を付加することが可能な自律移動走行制御システムで、①自動マッピング機能、②自動経路生成機能、③障害物回避機能、④再ルート探索機能を装備している。
自動マッピング機能は走行させたい場所で一度の周回で環境地図を自動的に作成する。
また、自動経路生成機能は、環境地図を元に最短経路を探索し、最適な走行経路を生成する。
さらに障害物回避機能は、走行経路上の障害物を認識し、安全に停止・回避動作を実行する。
このほか、再ルート探索機能は、障害物で走行経路を通れなかった場合、改めて別の走行経路を生成する。

自律移動走行制御システム「It's Navi®」を搭載したAIロボットは、棚と棚に挟まれた狭い通路でも商品棚と一定距離を保って走行できる性能を外界センシング制御の改良と、細かな姿勢制御を追加することにより実現している。
その結果、商品棚の画像撮影が安定し、より正確なAI解析が可能になっている。

「It's Navi®」は、走行経路を一度周回させることで自動的に走行地図を作成するが、初めてロボットを操作する人でも短時間で店内の地図を作成できるよう、これまでに蓄積した地図作成ノウハウをマニュアル化し、合わせて地図の変更/追加を簡単に行える作成ツールを開発した。この結果、棚レイアウトに変更が生じた場合でも、誰でも簡単に対応できるようにした。

村田機械は2013年より「It's Navi®」を制御システムとして販売している。
今回は、制御システムの提供だけでなく、ロボットの移動モジュール部分の開発・設計・製造も合わせて行った。

村田機械は今後も、FAメーカーとしての経験を活かし、移動モジュールや自律走行ロボットの開発から製造にいたるまで、顧客の要望に合わせた最適ソリューションを提供していく。



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