ソディック
熱硬化性ゴム射出成形機
GL-LSRシリーズ発売!
ソディックは、熱硬化性ゴムの素材に含まれるエアを除去しながら射出成形機に直接供給する装置、「脱気機能付きスタッファボックス」を開発、ソディックの熱硬化性ゴム射出成形機「GL-LSR (Liquid & Solid Rubber) シリーズ」に搭載し、販売を開始する。

工業用ゴム製品は、世の中のあらゆる場所で使用されており、身近なゴムパッキンをはじめ自動車、鉄道、航空機など様々な分野で不可欠なものとなっている。
今回開発した「脱気機能付き 熱硬化性ゴム射出成形機 GL-LSR シリーズ」は、独自の新技術による「脱気機能付きスタッファボックス」を搭載したことで、液状材料に比べ粘度の高い固形ゴム素材の射出成形で問題となっている“エアトラップ(金型内で空気が閉じ込められた状態)”を引き起こす空気をほぼ完全に除去することができる。
また、この脱気工程と、射出成形機へ供給する圧送工程を、連続的に行える。これにより固形ゴム素材の射出成形による生産において、高密度充填、加硫時間(硬化時間)の短縮、金型構造の簡素化、高含気率材料の使用が可能になり、さらに、成形品質の向上、生産性の向上(サイクルタイム短縮)、金型のコストダウンと工程能力アップ、材料ロス低減効果が期待できる。

これまで熱硬化性ゴム成形の自動化、省人化の取り組みは、材料の投入から製品の取出しまでクローズドで行われる射出成形においては、液状材料を中心に行われてきたが、コストや機能性、加工(加硫)時間の改善により、固形ゴム素材(ミラブル型ゴム)による射出成形法へのシフトが進められていた。
しかし、ミラブル型ゴムは、素材の中に多くの空気を含んでおり、粘度が高いため液状ゴム材のような脱泡処理が困難だった。
空気を巻き込んだ材料は成形品でエアトラップを起こしやすく、これは金型内を脱気するだけでは解決することが難しい不良であり、固形ゴム素材の射出成形において長年の課題となっていた。

新製品の「GL-LSR シリーズ」は、工業用ゴム製品の製造を革新する次世代の製品で、材料ロス削減や不良品の低減により環境負荷を軽減させ、SDGs にも貢献できるものと見られる。

詳細はこちら https://www.sodick.co.jp

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