イグス
モジュラー式ギアボックスキット開発!
イグスは、2021年春の新提案として、垂直多関節ロボット用の新しいモジュラー式ギアボックスキットを発表した。
同キットは、モーター、アブソリュートエンコーダ、力制御システム、コントローラー付きトライボ波動歯車などで構成。様々な分野での活用が期待されるロボットに組み込むことで、作業の自動化を促進し、費用対効果の高い新しいコンセプトの軽量垂直多関節ロボットを簡単に実現できる。

イグスは、2020年にロボットの5軸目の動きに対応した新世代の波動歯車を発表。
同製品は、イグス独自の高機能樹脂素材を使用した波動歯車で、優れた耐摩耗性を備え、コンパクトな設計と費用対効果の高い動作を可能にする商品として注目されている。多関節アーム、リニアロボット、デルタロボットの最終軸に用いることで、他のグリッパーシステムと互換して使用することもできる。

今回、イグスが発表した垂直多関節ロボット用の新しいモジュラー式ギアボックスキットは、ローコストオートメーションの分野における幅広いイグス製品群を拡充するもので、接続すれば自動的に使用できる。
同ソリューションは、パワーエレクトロニクスに考慮することなく迅速に垂直多関節ロボットの利便性を高めることができる低コスト協働ロボットのための完全一体型波動歯車。
サイズ80とサイズ105のモジュラー式ギアボックスキットは、モーターコントローラ内臓のトライボ波動歯車、力制御システム、アブソリュートエンコーダ、モーターで構成されているほか、ギアボックスには、樹脂製のウェーブジェネレーター、外歯付きフレックスリング、および外歯付きBLDCモーターが使用されている。
ギアボックスをベースに電子部品を追加し接合リンクでつなぐことで、個々のロボットを1つの多関節ロボットとして設計することもできる。

ローコストオートメーションにおけるロボット工学においては、可搬重量や低価格だけでなく自重も重要となるため、イグスの軽量な波動歯車は総重量が8kg以下のロボットに適している。
軽量なロボットは輸送が容易で、無人輸送システム、7軸ロボット、将来的にはドローンにも効率的に使用することができる。

新しい完全一体型波動歯車を装備したギアボックスは、イグスの垂直多関節ロボットReBelの新バージョンで使用される予定で、これにより、新世代のロボットは大幅にスリム化され、パワーエレクトロニクスを搭載した統合型BLDCモーターによりコスト効率の高いパフォーマンスを可能にする。
イグスは、将来的にReBelを少量注文でも低コストで市場提供することを目指していく。

☆垂直多関節ロボットReBelのスペック(予定)
可搬重量:2kg
可動範囲:650㎜
重量: 10kg未満
最大サイクル数:200万サイクル

※イグスURL https://www.igus.co.jp/

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