三菱電機
山田 雅巳氏令和3年度春の黄綬褒章受章!
三菱電機は、系統変電システム製作所(兵庫県尼崎市)の山田 雅巳氏(やまだ まさみ)が、令和3年度春の黄綬褒章を受章した。
山田 雅巳氏(57歳)は、三菱電機 系統変電システム製作所 開閉機器製造部 品質管理課 ワークリーダー。卓越した板金溶接技能と溶接ロボットの導入や後進への技能伝承などが評価された。

黄綬褒章は、農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する個人に対して与えられる褒章。
山田氏は、ガス絶縁開閉装置(GIS:電力系統の遮断・接続に用いられる機器で、絶縁性が高いガスを充填した)や、ガス遮断器(GCB:落雷発生等で電力系統に生じる異常電流を、絶縁性が高いガスを用いて瞬時に遮断・通電復帰させる機器)に用いられる圧力容器の製造に係る卓越した板金溶接技能と、長年にわたる業務精励、ロボットによる高効率で高品質な溶接作業の自動化、後進への技能伝承などの功績が高く評価された。

※受章の経緯
発電所や変電所に設置されるGISやGCB の圧力容器は、円筒形で円周溶接部が多く、その溶接作業には高い効率性と安定した溶接品質が求められる。
山田 雅巳氏は、長年にわたり圧力容器の板金溶接作業や検査業務に従事し、技能の研鑽に精励することで、同社製品の生産性と品質の向上に努めてきた。
また、製造現場への溶接ロボットの導入に当たり、自らの幅広い板金溶接の技能と知見をロボットの動作や条件設定に活用することで、多くの考案と改善を行い、高効率で高品質な溶接作業の自動化を実現した。
このほか、発電プラントの建設において、発電機と主変圧器をつなぐ重要な相分離母線の溶接作業を担当するなど、安定した電力供給網の構築に国内外で貢献し、さらには、国内外で後継技能者への指導・育成にも尽力し、熱意溢れる行動力と卓越した指導力で大きな成果を挙げた。
これらの功績が顕著で人々の模範たりうると評価され、令和3年度春の黄綬褒章を受章した。




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