エスアンドエフは、このほどツールホルダのテーパー錆取りクリーニングザービスを開始した。

ツールホルダーのテーパー部の錆や汚れは振れ精度に影響を及ぼし、主軸に負担を掛けてしまうことをご存じだろうか。
ツールホルダーの錆を放置しておくと、主軸テーパまで錆が移ることがあり、この“主軸のもらい錆”は絶対に避けなければならない。
しかし、実際に錆を取るには時間が掛かるほか、ツールホルダの本数が多いと想像以上に手間のかかる作業になる。
ツールホルダ利用者の中には、“研磨材を使用すると主軸精度に影響が出そうで怖い”といった意見もあるなど、意外と厄介なのがこのテーパーの錆取り作業だ。

そうしたユーザーの声に応えて開始したのがエスアンドエフのツールホルダの錆取りクリーニング代行サービス。5月末に告知を開始し、好評を得ている。

同サービスは、ツールホルダのテーパー部・端面の錆取りクリーニングを代行するもので、REGO-FIX(レゴフィックス)社製テーパークリーニング装置「TCD」を使用し、エスアンドエフでツールホルダテーパー部を錆取りクリーニングする。
ブラシユニットには溶剤や研磨材を一切使用しないため、クリーニング後にテーパー部が削られてしまいテーパー精度に狂いが生じる心配もない。
スピンドルとツールホルダのテーパーは高精度な嵌めあいを取り戻し、加工パフォーマンスを改善する。

同サービスは、ツールホルダ1本から依頼可能。
サービス内容は、テーパー部分、端面のみのクリーニング。それ以外の部分はクリーニング対象外。
ツールホルダーの送料はユーザー負担となる。
TCDはツールホルダの全てのテーパー規格(HSK,SK,BT,CAT,CAPTO)に対応しているが、サービス開始直後のため、現時点ではテーパー規格BT30,40に対応するツールホルダを対象にしている。
他規格ツールホルダのクリーニング依頼は、依頼内容を確認の上、順次対応する。
また、エスアンドエフでは、REGO-FIX社製テーパークリーナー「TCD」の販売も行っている。

■REGO-FIX(レゴフィックス)社製テーパークリーナー「TCD」
TCDは、ベースユニットとブラシヘッドが分離構造であるため、1つの本体で複数のテーパー規格に対応可能。
切削工具・ツーリングの芯振れ精度の維持に効果を発揮するほか、主軸のテーパへ錆が移ることを予防でき、機械主軸の保護にも効果的。テーパー規格の精度の向上・回復に貢献する。

※サービスの詳細及びREGO-FIX社製テーパークリーナー「TCD」の詳細は、先にアクセス。
http://www.sandfinc.co.jp/rego-fix/6391.html