MOLDINOは、好評の穴加工用工具「超硬OHノンステップボーラーシリーズ」に、穴深さ(L)が直径(D)の40～50倍に対応した超深穴加工40～50Dタイプを追加し、発売した。

ダイカストおよびプラスチック金型には穴深さが直径の30倍を超える(30＜L/D)深い冷却穴、ヒーター穴がある。こうした超深穴は、主にガンドリルやハイスドリルが使用されるが、低寿命かつ低能率であることが課題だった。
一方、超硬ドリルは、交差穴における欠損・折損のトラブルが発生し易いため、トラブルが少ない浅穴に使用されていることが多い。MOLDINOはこれら課題解決を目指し、超硬OHノンステップボーラーの40D・50Dタイプを開発した。

超硬OHノンステップボーラーは、L/D=50までの超深穴をノンステップで加工できる。
高強度の外周コーナ形状を採用し、交差穴・通り穴加工時の欠損を抑制する。
高剛性の心厚、切りくず排出性の良い溝形状を採用し、深穴加工における折損を抑制している。
これらの特徴により同社内の切削試験において、従来のガンドリルに比べて3倍の加工能率、10倍以上の寿命を達成した。

推奨加工用途としてはダイカストやプラスチック金型の30＜L/Dの冷却穴/ヒーター穴加工をはじめ、その他部品等、30＜L/Dの深穴加工に威力を発揮する。

☆仕様
40WHNSB-TH（L/D=40）　φ2.5～φ10 　8アイテム
50WHNSB-TH（L/D=50　　φ2.5～φ8　　6アイテム