タンガロイは、ヘッド交換式ドリル「Drill Meister(ドリル・マイスター)」シリーズの座繰り穴加工用ヘッドDMFに工具径φ6.0㎜～9.9㎜を追加し、6月28日より発売した。

Drill Meisterシリーズは、ソリッドドリルを超える加工能率と工具コスト低減を実現するヘッド交換式ドリル。
座繰り穴加工用ヘッドDMFは、これまで工具径φ10.0㎜～19.9㎜までをラインナップしていたが、このほど小径側φ6.0㎜～9.9㎜を追加したことで、より小さなフラット穴加工へ対応可能にした。

座繰り穴加工用ヘッドDMFは、先端角180度の主切れ刃と喰いつき性を高めるセルフセンタリング切れ刃を備えている。
これにより、座繰り穴加工用にもかかわらず、優れた加工穴精度を実現し、L/D=8の深さまでガイド穴無しで加工できる。
また、フラットな切れ刃は傾斜面や凹凸のある加工面への喰いつき、貫通でも非常に安定した穴あけ加工を実現する。
さらにヘッド交換式であることから、複雑な形状の切れ刃の再研削、再成形が不要で、加工安定性だけでなく加工コストの大幅な改善に貢献する。
ヘッド材種は、穴あけ工具専用に開発したPVDコーティング材種AH9130を採用。
耐摩耗性と耐欠損性を高い次元でバランスよく両立させたことで、安定した長寿命を実現する。

一方、Drill Meisterは、ソリッドドリルの切削性能と刃先交換式工具の利便性を兼ね備え、あらゆる穴あけ加工に対応するヘッド交換式ドリル。最小ドリル径φ6㎜を実現いるほか、5種類のヘッドで多様な穴あけ加工に対応する。
ヘッドの工具径はφ6.0～25.9㎜までカバーしており、ボディはL/D=1.5～12用までシャンク形状違いを含めて10種類を標準設定する。これにより、加工内容に合わせて適切な工具長が選択できる。
また、汎用ヘッドDMPをはじめ、高精度加工用ヘッドDMC、刃先強化型ヘッドDMH、座繰り穴加工用ヘッドDMF、非鉄金属加工用ヘッドDMNの5種類のヘッドをラインアップ。最適なヘッド選択で生産性向上に貢献する。
さらに、Drill Meisterは、ヘッド交換式のため再研削が不要。常に新品の切れ刃を使用できるため、高い寿命設定が可能で、併せて寿命のばらつきも非常に小さい。
また、ソリッドドリルのように再研削期間を補填する大量の予備工具や、再研削&再コート作業の管理業務が一切不要にる。これにより在庫数量の適正化に加え、管理コストの大幅な削減を実現する。

☆主な形番、標準価格
DMF060 AH9130 8,500円(税込 9,350円)
DMF080 AH9130 8,500円(税込 9,350円)
DMF090 AH9130 8,500円(税込 9,350円)
アイテム数：計13アイテム。
※製品の詳細は↓　https://subs.tungaloy.com/jp/