タンガロイは、ヘッド交換式ドリルDrill Meister(ドリル・マイスター)シリーズにおいて、工具径φ6.0㎜～9.9㎜に対応する円筒シャンクボディ「TID-R形」を拡充し、6月30日より発売した。

Drill Meisterシリーズは、ソリッドドリルを超える加工能率と工具コスト低減を実現するヘッド交換式ドリル。これまでTID形ボディの円筒シャンクタイプ、「TID-R形」では最小径が10.0㎜となっていた。今回、「TID-R形」に工具径φ6.0㎜～9.9㎜、L/D=3.5、6、8に対応するシリーズを新たに追加した。

円筒シャンクタイプの「TID-R形」は、油圧チャック、高精度コレット等との組み合わせが可能となることで、刃先の振れ精度を高く保つことができる。そのため高いセッティング精度が要求される小径工具での加工安定性向上に大きく貢献する。
また、現在超硬ソリッドドリルを使用しているユーザーは、手持ちのコレットチャックホルダを使用することができるたDrill Meisterシリーズの導入に際し周辺機器の追加購入が最小限で押さえられる。
さらに、ヘッド交換式のDrill Meisterシリーズは工具交換が非常に容易で、ソリッドドリルの交換のように作業の習熟が不要で、作業者の負担が大幅に削減できる。

同社が提供するDrill Meisterは、ソリッドドリルの切削性能と刃先交換式工具の利便性を兼ね備え、あらゆる穴あけ加工に対応するヘッド交換式ドリル。最小ドリル径φ6㎜を実現し、5種類のヘッドで多様な穴あけ加工に対応する。
ヘッドの工具径はφ6.0～φ25.9㎜までカバーしており、ボディはL/D=1.5～12用までシャンク形状違いを含めて10種類を標準設定している。これにより、加工内容に合わせて適切な工具長が選択できる。
また、汎用ヘッドDMPをはじめ、高精度加工用ヘッドDMC、刃先強化型ヘッドDMH、座繰り穴加工用ヘッドDMF、非鉄金属加工用ヘッドDMNの5種類のヘッドをラインアップ。最適なヘッド選択で生産性向上に貢献する。
さらに、Drill Meisterは、ヘッド交換式のため再研削が不要。常に新品の切れ刃を使用できるため、高い寿命設定が可能で、併せて寿命のばらつきも非常に小さくなる。
また、ソリッドドリルのように再研削期間を補填する大量の予備工具や、再研削&再コート作業の管理業務が一切不要になる。これにより在庫数量の適正化に加え、管理コストの大幅な削減を実現する。

☆主な形番、標準価格
TID060R8-3.5　33.800円(税込 37,180円)
TID090R10-3.5　33.800円(税込 37,180円)
TID090R10-6　48,300円(税込 53,130円)
アイテムは計24アイテム。
※製品の詳細は↓　https://subs.tungaloy.com/jp/