タンガロイは、極小内径加工用超硬ソリッドバー「TinyMini-Turn(タイニー・ミニ・ターン)」シリーズ用内部給油クーラント対応スリーブに4つのクーラント供給口を拡充し販売を開始した。

TinyMini-Turnは、最小加工径φ0.6㎜のボーリング加工から、溝入れ、ねじ切り加工など、小型部品のあらゆる内径加工に対応可能な超硬ソリッドバーシリーズ。通常専用スリーブに装着して使用するが、今回、内部給油クーラント対応スリーブに新たなラインアップを追加した。

ねじ止め式新4つ穴スリーブは、スリーブの取付け穴の内側に4つのクーラント供給口(スリット)を設け、切削油を刃先近傍へ的確に供給する。
従来の内部給油式は、超硬ソリッドバーが持つ供給口だけのため、特に極小径工具の場合に切削油の吐出量が少なく、内部給油の効果が限定されていた。
新スリーブは新たに4つの供給口を設け、従来よりも大量の切削油を的確に加工箇所へ供給する。これにより、内径部からの切りくずの排出性が向上し、工具や被削材に切りくずが巻付くトラブルを軽減し、超硬ソリッドバーの長寿命化や安定加工を実現する。

一方、従来のコレットチャックタイプスリーブは、シャンク径φ16㎜、φ20㎜のみを設定していたが、今回、φ12㎜～φ25.4㎜の間に計8種類のシャンク径を新たにラインアップ。
コレットチャックタイプスリーブは、専用スパナでキャップを操作するだけで超硬ソリッドバーの脱着が可能で、工具交換が非常に容易なうえ、また、ねじ止め式に比べ、ソリッドバーを把持している部分の面積が大きいため安定した刃先位置精度、繰返し精度を得ることができる。
また、発売済みの超硬ソリッドバーは内部給油にも対応しているため、刃先に直接切削油を供給でき、切りくずを効果的に排出でき
る。
今回のシャンク径拡充により、より多くの機械へ搭載が可能となり、さらに幅広いユーザーに対応する。

タンガロイが提供するTinyMiniTurnは、高い研削技術と平滑コーティングの組合せにより、優れた刃立ち性を実現。極小内径加工においても、高精度、高品位加工が可能で、同時に工具寿命の安定化にも貢献する。
内径、倣い、面取り、ねじ切り、溝入れなど146形番の充実した品揃えで多種多様な極小内径加工に対応。小物部品加工の高生産性を実現する。

☆主な形番および標準価格
■ねじ止め式4穴スリーブタイプ
JBBS16-4-L100C-4N 33,800円(税込 37,180円)
JBBS25-7-L100C-4N 38,900円(税込 42,790円)
計17アイテム
■コレット止め式スリーブタイプ
JBBSA19-4-L120C 27,700円(税込 30,470円)
JBBSA254-7-L120C 31,700円(税込 34,870円)
計13アイテム