三菱電機
環境ビジョン 2021完遂!
三菱電機は、2007年に策定した2021年を目標年とする「環境ビジョン 2021」の主要な目標を達成した。

同社は、持続可能な社会の実現を目指し、同社創立100周年を迎える2021年に向け、技術と行動で人と地球に貢献することを指針に掲げ、「低炭素社会の実現」「循環型社会の形成」「自然共生社会の実現」の3つを活動の柱にした長期環境ビジョンの「環境ビジョン2021」を策定した。今後は、2050年を目標年とする新たな長期環境ビジョンの「環境ビジョン2050」のもと、脱炭素社会の実現をはじめ、さまざまな環境課題の解決に向けて新しい価値の創出に挑戦し、持続可能な未来の実現に貢献する。

同社は、製品使用時と生産時両方で、温室効果ガス(CO2)排出を低減。製品使用時の温室効果ガス(CO2)排出量は、省エネ製品の技術革新と普及などにより、目標30%削減を上回る36%削減を実現。また、製品生産時のCO2排出量は、継続的な省エネ投資を各製造拠点で計画的に実施し、目標30%削減を大きく上回る56%を削減した。
資源の有効利用については、廃棄物の最終処分率を指標とし、国内では目標0.1%未満に対し、0.02%を達成。海外では目標0.5%未満に対し、0.15%を達成した。資源投入量は、製品の小型軽量化を進め、64製品群における平均削減率は目標の30%を上回る43%を達成した。

また、水の使用量削減については、2010年度から国内外拠点の水使用量・再利用量を継続的に計測し、有効な事例を水平展開することにより、基準年度の2010年度比で売上高原単位を10%(年率1%)改善する目標に対し、20%の改善を実現した。
さらに、使用済み家電製品から回収したプラスチックを自社の家電製品に再利用する自己循環リサイクルの拡大に向けて、プラスチックの再生技術を進化させ、家電リサイクルにおける混合プラスチックを高純度プラスチックに再生する比率を、2010年度時点の6%から80%まで向上するなど、循環型社会形成に向け、プラスチックや金属などの資源投入量、水使用量および廃棄物排出量を削減した。

このほか「みつびしでんき野外教室」「里山保全プロジェクト」の2020年度末時点での累計参加者数を51,000人以上とする目標に対し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で集合形式の活動を見合わせた結果、累計48,872人の実績となり、目標未達成。
一方、「事業所の生物多様性保全活動」は国内全24地区で実施する目標に対し、全ての地区での活動を実施し、目標を達成するなど事業所の生物多様性保全活動を本格化し、自然共生社会実現に取り組んだ。

同社は今後、2019年6月策定の2050年を目標年とする長期環境ビジョン「環境ビジョン 2050」のもと、「多岐にわたる事業を通じて環境課題を解決する」「次世代に向けてイノベーションに挑戦する」「新しい価値観、ライフスタイルを発信、共有する」という3つの行動指針に取り組んでいく。環境課題の中でも社会的な注目度の高い脱炭素社会の実現に向け、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減、およびパワーデバイスの高効率化と普及等による温室効果ガス削減貢献量の拡大を推進し、2050年の排出量実質ゼロを目指す。また、廃棄物発生源の見える化による廃棄物量削減の目標管理、リサイクル処理業者の調査・情報共有等の取り組みを通じ、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現にも取り組んでいく。

※三菱電機グループ「環境ビジョン 2021」掲載 URL
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/environment/report/pdf/2021/04.pdf ※三菱電機グループ「環境ビジョン 2050」掲載 URL
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/environment/vision2050/index.html

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