三菱電機
第70回電機工業技術功績者表彰 重電部門で優秀賞受賞
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重電部門 優秀賞受賞案件について
近年、脱炭素・省エネルギーへの関心が高まるなか、鉄道分野でも動力として用いられる主電動機に対する高効率化への要求が高まっている。
同社は、SiCなどに代表されるスイッチング損失が小さいワイドバンドギャップ半導体素子を用いたインバーターの特性を有効活用できる主電動機を開発。回転子の溝に埋め込まれる銅の形状を四角形から八角形に変えたことや、固定子のコイルの巻き数などを最適化することで、従来機種に比べ、主電動機単体で51%の低損失化を達成した。回生性能の向上などを含めると走行時の消費電力は約40%低減できる。
また、低損失化と新冷却構造の採用により、冷却しにくい回転子の温度上昇を抑制することで、小型化が実現でき、約20%軽量化した。これら軽量化・高効率化技術による環境負荷低減への取り組みが高く評価された。