三菱マテリアル
高効率な熱回収が可能な伝熱管技術開発
三菱マテリアルは、電気通信大学大学院情報理工学研究科の榎木光治准教授の研究グループとの共同研究により、アルミニウム繊維焼結体(アルミニウムでできた繊維の集合体)を伝熱管(熱交換などに使用される管)内に充填することにより、従来にない、非常に高効率で流体の熱回収が可能であることを見いだした。
日本国内で利用されずに大気中に捨てられる200℃以下の排熱エネルギー量は、日本の総発電量の約2.4%に相当するといわれ、こうした排熱を有効活用するために、伝熱管を使って熱を回収し、それを高効率に変換して他のエネルギーとして利用することが期待されている。
共同研究では、榎木光治准教授の研究グループが有する知見と同社が有する独自の金属焼結技術を合わせることで、伝熱管の性能向上を目指した。その結果、同社技術によりアルミニウム製の伝熱管にアルミニウム繊維焼結体を充填することで、アルミニウム繊維焼結体を充填していない通常のアルミニウム製伝熱管と比べ、熱効率が約20倍になり、伝熱管内を流れる空気の持つ熱エネルギーを高効率で回収可能なことを実証した。
今回開発した技術は、現在工場などで廃棄されている200℃以下の排熱を回収したり、-200℃程度で輸送される液化天然ガス(LNG)の冷熱を回収したりと、低温度差の環境における熱回収への応用が見込まれている。
これまで難しかった排熱エネルギーの有効活用につながるため、カーボンニュートラルでサステナブルな社会の実現に飛躍的な貢献をする技術になると期待されている。
同成果は、熱工学分野の世界的なトップジャーナルの一つ、「Applied Thermal Engineering」9月号に掲載された。
同社は、今後も非鉄金属素材および付加価値の高い製品の提供を通じて、豊かな社会の構築に貢献していく。
〈同技術は同社URL参照〉
https://www.mmc.co.jp
日本国内で利用されずに大気中に捨てられる200℃以下の排熱エネルギー量は、日本の総発電量の約2.4%に相当するといわれ、こうした排熱を有効活用するために、伝熱管を使って熱を回収し、それを高効率に変換して他のエネルギーとして利用することが期待されている。
共同研究では、榎木光治准教授の研究グループが有する知見と同社が有する独自の金属焼結技術を合わせることで、伝熱管の性能向上を目指した。その結果、同社技術によりアルミニウム製の伝熱管にアルミニウム繊維焼結体を充填することで、アルミニウム繊維焼結体を充填していない通常のアルミニウム製伝熱管と比べ、熱効率が約20倍になり、伝熱管内を流れる空気の持つ熱エネルギーを高効率で回収可能なことを実証した。
今回開発した技術は、現在工場などで廃棄されている200℃以下の排熱を回収したり、-200℃程度で輸送される液化天然ガス(LNG)の冷熱を回収したりと、低温度差の環境における熱回収への応用が見込まれている。
これまで難しかった排熱エネルギーの有効活用につながるため、カーボンニュートラルでサステナブルな社会の実現に飛躍的な貢献をする技術になると期待されている。
同成果は、熱工学分野の世界的なトップジャーナルの一つ、「Applied Thermal Engineering」9月号に掲載された。
同社は、今後も非鉄金属素材および付加価値の高い製品の提供を通じて、豊かな社会の構築に貢献していく。
〈同技術は同社URL参照〉
https://www.mmc.co.jp