タンガロイは、ねじ切り加工用工具「TungThread(タング・スレッド)」にAPI規格内径ねじ加工用として、新材種と新形状のインサートを追加した。ラウンドねじ加工用インサートに「AH8015」材種を追加し、11月1日より発売した。
また、バットレスねじ加工用チェザータイプインサートを2022年1月より発売する。

高性能ねじ切り加工用工具「TungThread」シリーズは、自動盤用の精密ねじから、一般的なNC旋盤でのねじ切り、さらに油井管用の特殊ねじまで幅広く対応する。
今回、油井管用API規格のねじ加工用インサートに新しいラインアップを加わった。

近年、油井管をはじめとする管用ねじ切り業種においては、特殊な被削材が多用されている。
同社は今回、ラウンドねじ加工用インサートに耐熱合金加工で好評の「AH8015」材種を追加した。
「AH8015」材種は、耐摩耗性と耐欠損性を高次元で両立し、難削材加工だけでなく鋼やステンレス鋼加工にも適用可能な高汎用性材種で、広範な加工に対応する。
あわせて内径のAPIバットレスねじ用インサートにチェザータイプも追加する。
同製品は、両面仕様2コーナタイプのインサートで、高い経済性を発揮する。
材種には、油井管のねじ加工用に新たに開発したCVD材種「T05HP」を設定。耐チッピング性と耐摩耗性のバランスが良好なほか、切れ刃への負荷の高いチェザー加工において抜群の信頼性と長寿命を発揮する。

標準価格は、16IR8RAPI AH8015が2,670円(税込 2,937円)。