アイ・ディー・エス
農作物の収穫にIDSカメラ活躍
英国の産官学研究チームは、このほど農作物(レタス)の収穫を自動化するロボットソリューションを開発し、注目を集めている。

研究チームは、Innovate UKが資金を提供するプロジェクトに取り組み、Grimme農業機械ファクトリー、Agri-EPI Centre(英国エジンバラ)、ハーパーアダムス大学(英国ニューポート)、西イングランド大学 Centre for Machine Vision(ブリストル)、さらに英国の2大サラダメーカー、G's FreshとPDM Produceが参加。IDS Imaging Development Systems GmbH (ドイツ・オーバーズルム)と共同でレタスを収穫するロボットソリューションを開発した。

プロジェクトでは、既存のリーキ(西洋ネギ)収穫機械を改造。マシンビジョンと人工知能を駆使し、茎を切断する場所を正確に判定、レタス本体をキレイに切り分けることができる。

IDS関係者によれば、 「作成中のプロトタイプ収穫ロボットには、uEye FAファミリーのGigE Visionカメラが搭載され、屋外用途のため、丈夫なIP65/67保護等級のハウジングが必要となることから、コンパクトなSony製2/3インチグローバルシャッター CMOSセンサー IMX264を搭載したGV-5280FA-C-HQモデルを採用した。
同センサーを選択した理由は汎用性で、AI処理にはフル解像度は必要ではなく、感度はビニングで増加できる。センサーフォーマットが大型になると、広角光学機器も不要になる」と指摘する。

CMOSセンサーは卓越した画質、光感度、並外れたダイナミックレンジが特徴。ノイズがほとんどなく、非常に高いコントラストで5:4フォーマットの5MP画像を22fpsで実現し、照度が変化する環境でも使用できる。
レンズ、チューブ、トレーリングケーブルなど様々なアクセサリを取り揃え、カメラハウジングやねじ止め式コネクター(Xコーディング8ピンM12コネクターおよび Binder製8ピンコネクター)と同様に丈夫で屋外にも適している。
また、ピクセル前処理、LUT、ガンマなどのカメラ内蔵機能で、必要なコンピューティング能力を最小限に抑えることができる。

農業は、他の分野に比べデジタル化が進んでおらず、気候変動や労働力不足解消の面で変革を求められている。
未来の農業は、ネットワーク化されたデバイスと自動化にかかっており、カメラは重要な構成要素であるとともに、人工知能はその中心的なテクノロジーに捉えられている。

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