神戸製鋼所の100%子会社である株式会社コベルコパワー神戸第二は、兵庫県神戸市において、発電規模130万㎾(65万㎾×2基)の神戸発電所3号機および4号機の建設を進めてきたが、このうち3号機について必要な法的手続きをすべて終え、3号機の性能が所定の条件を満足していることを確認し、2022年2月1日、関西電力(株)との電力受給契約に基づく営業運転を開始した。

国のエネルギー政策においては、安全性を前提に、安定供給、経済性、環境適合の同時達成を目指すことを原則として、高効率な火力発電所への移行が求められている。
神戸発電所3号機は、最新鋭の発電技術である超々臨界圧発電設備の導入に加え、電力需要地の神戸市及び阪神地域に近接した立地であることから、電源の高効率化に貢献する。加えて、経済性に優れた電力を安定的に供給することで、地域のさらなる発展にも貢献していく。

神戸発電所3号機は、国内最高レベルの環境対策を実施するとともに、神戸市の「神戸市民の環境をまもる条例」に基づき締結した環境保全協定を遵守し、地域社会との共生等にも配慮した都市型発電所としての役割を果たしていく。営業運転開始前の試運転において、3号機は環境保全協定に定める事項をいずれも遵守している。
また、4 号機については、2022年度の営業運転開始を目指し、引き続き建設を進めていく。
KOBELCOグループは、グループ企業理念のもとサステナビリティ経営を推進。国のエネルギー政策に則して、火力発電設備の高効率化に寄与し、経済性に優れた電力を安定的に供給すること、また2050年のカーボンニュートラルに向けて、火力発電設備の更なる
高効率化・低炭素化に取り組むことで「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界」の実現を目指していく。

☆株式会社コベルコパワー神戸第二の概要
会社名：株式会社コベルコパワー神戸第二
代表者：木本 総一
資本金：3億円(神戸製鋼所100%)
所在地：兵庫県神戸市灘区灘浜東町2番地
発電規模：130万㎾(65万㎾×2基)
発電方式：微粉炭火力 超々臨界圧発電
燃料：石炭
営業運転開始時期：3号機 2022年2月1日、4号機2022年度(予定)。