三菱電機
ロボットのビル内移動支援サービス提供
三菱電機は、1月31日に竣工した「アーバンネット名古屋ネクスタビル」(愛知県名古屋市)に、サービスロボットと連携するエレベーターと入退室管理システムを納入し、ロボットのビル内自律移動を支援する「ロボット移動支援サービス」を提供する。
これらの製品やサービスにより、オフィス利用者の利便性向上に加え、ビルの運営管理業務の省人化・省力化が可能となり、安全・安心・快適なビル空間の創造に貢献する。

今回納入した製品・サービスは、サービスロボットのビル内移動を支援するもので、ビル管理の省人化・省力化に貢献する。
具体的にはスマートシティ・ビルIoTプラットフォーム「Ville-feuille(ヴィルフィーユ)」を活用した「ロボット移動支援サービス」の提供により、サービスロボットのビル内自律移動を支援する。
同ビルに導入されロボットは、NTTドコモの5G通信に対応した警備ロボット「ugo」で、警備ロボットのエレベーター乗車やセキュリティーエリアを跨いだ移動を可能とし、ビル管理業務の省人・省力化に貢献する。

同ロボットは、エレベーターホール入口に設置された日本電気製顔認証システムと行先予報システム「エレ・ナビ」との連携により、行先階を自動で登録し、ウォークスルーでのエレベーター乗車、オフィスフロアへのタッチレスで快適な移動を実現する。
また、行先階が同じ利用者を同じエレベーターへまとめて案内することで、エレベーターの停止階を削減。利用者が多い通勤時間帯などでも待ち時間を減らし、効率的な輸送を実現する。

同社は、2020年10月にエレベーターと連携したロボット移動支援機能を提供開始。ロボットからのリクエストに応じてエレベーターの呼び出しや行先階登録を行う。
ロボットに対しては、配車号機や戸開閉情報の通知、エレベーターの乗降タイミング等を指示することで、ロボットのエレベーターを利用した上下階移動を実現する。
また、2021年11月より入退室管理システム連携機能の提供を開始。ロボットがセキュリティーゲートや自動ドアを通過する際に、入退室管理システムにロボットのIDを渡して通行権限を認証させ、ゲートの開放や扉の解錠、ロボットへの通行タイミングなどの指示を行うことで、ロボットのセキュリティーエリアを跨いだ自律移動を実現する。
同機能は「アーバンネットネクスタ名古屋ビル」が初納入となる。
これら2つの機能の組み合わせにより、警備・清掃・物品搬送などの自走式サービスロボットの業務可能エリアを広げ、ビル管理業務の省人化・省力化に貢献する。

さらに行先予報システム「エレ・ナビ」は顔認証システムと連携。エレベーターホール入口に設置した顔認証カメラで個人を認証し、行先階を自動でエレベーターに登録するとともに、表示器に利用者が乗車する号機を瞬時に表示する。これにより、利用者はエレベーターホールでボタン操作をすることなくタッチレスで目的階へ移動することが可能となる。
また、目的階が同じ利用者を同じ号機にまとめて割り当てることで、エレベーターの停止階を削減し、運行効率を向上させることが可能になる。


※写真提供:三菱電機


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