ブラザー工業は、トヨタ自動車と子会社のブラザーエンタープライズと共同で、愛知県主催の「2022愛知環境賞」において「銅賞」を受賞した。受賞は、ブラザー工業が開発したフォークリフト用フロンレススポットクーラー「PureDrive-FL」が評価された。

愛知環境賞は、新しい生産スタイルや生活スタイルを社会に根付かせ、循環型社会の形成を促進することを目的として2005年に創設。資源の循環や環境負荷低減を目的とした企業、団体等による先駆的で効果的な技術・事業、活動・教育の事例を募集し、優れた取り組みを表彰している。

ブラザー工業が開発した「PureDrive-FL」は、暑さ対策と省エネを両立したフロンレス・排熱レスのフォークリフト用スポットクーラーで、高い環境性能に加え、導入による物流ラインの個別空調化が実現でき、トヨタの空調使用におけるエネルギー消費量が従来物流ライン比で約92%削減できることが期待されている。こうした点を含め、環境負荷低減、脱炭素社会の形成に大きく貢献することが評価され、今回の受賞にいたった。

ブラザーグループは、持続的発展が可能な社会の実現に向けた環境目標「ブラザーグループ環境ビジョン2050」を2018年に策定し、CO₂排出削減、資源循環、生物多様性保全活動を進めてきた。
2021年10月には、さらなる気候変動対応への取り組みの強化を目指し、「ブラザーグループ環境ビジョン2050」におけるCO₂排出削減目標を改定、2050年に向けた事業活動のカーボンニュートラルとバリューチェーン全体のCO₂排出最小化を目指す目標に見直し、達成に向けた活動を強化している。