ブラザー工業
瑞穂工場新社屋建設当初計画見直し
ブラザー工業株式会社(社長:佐々木 一郎氏)は、瑞穂工場(名古屋市瑞穂区)内に建設を予定している新社屋について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う働き方の変化を契機に、当初計画の見直しを行った。
新しい計画では、新社屋は延べ床面積約68,000㎡の8階建て、2026年中の完成を予定している。
総事業費は400億円程度を想定している。

ブラザー工業は、2020年2月に既存施設の老朽化、業務スペースが手狭になってきている現状を踏まえ、瑞穂工場に新社屋を建設することを発表していたが、これからの働き方の変化、地球環境への配慮をはじめとした持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化するため、当初計画を見直した。
当初計画では、9階建て延床面積約74,000㎡としていた建物規模は、8階建て68,000㎡程度となる見込み。
また、今後の働き方の変化に対応できるレイアウトを可能にする柔軟性を確保するとともに、社内外における交流が活発に行われる共創空間の創出を実現する。

新社屋は、「ブラザーグループ環境ビジョン2050」で掲げる環境目標の達成を目指すブラザーグループのフラッグシップ施設となる。今後は、最新鋭の省エネ設備の導入や太陽光パネルの設置による自然エネルギーの活用、敷地内の積極的な緑化などによるCO₂排出削減を実現することで、ZEB認証(※1)取得も視野に入れながら、新社屋を含む本社地区のカーボンニュートラル達成に向けて計画を進めていく。
また、敷地内に整備予定の公開空地は、人々の交流促進とともに、みどり豊かなまちづくりと地域防災に貢献していく。

ブラザー工業では、同施設を通じて従業員やステークホルダーとの活発なコミュニケーションを誘発し、新技術や新事業を生み出すことを目指すとともに、環境配慮型の建築物とすることで、持続可能な社会の実現に貢献していく。

なお、新社屋での業務が開始された後に、一部の既存建物は解体する予定。



◆用語の解説
※1=ZEB ReadyもしくはZEB Orientedの取得を目指す。
ZEBは「Net Zero Energy Building」の略で、快適な室内環境を保ちながら、省エネと創エネにより、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物。
(資料提供:ブラザー工業)

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