川崎重工業
物流向け混載対応デバンニングロボット発売
川崎重工は、物流分野において、人に代わり荷降ろしを行うデバンニングロボット「Vambo」を2022年3月1日から発売する。

物流分野では、Eコマース市場の拡大に伴う流通物量の増加に加え、慢性的な労働力不足などにより、自動化へのニーズが高まっている。
今回、発売する「Vambo」は、同社製中型汎用ロボット「RS080N」に無人搬送車(AGV)を組み合わせたパッケージ商品で、コンテナ内に自動で進入し、大小さまざまな重量物(ケース)の荷降ろしを行う。
一般的なコンテナには、1台あたり1,000個以上のケースが積まれており、従来は人手で搬出していた。
「Vambo」は、新開発の3次元AIビジョンシステムとケース取出しハンドにより、1時間に最大600個の荷降ろしを可能にする。
デバンニングロボット「Vambo」は、2022年3月9日(水)~12日(土)に東京ビックサイトで開催される国際ロボット展(iREX2022)に、実機を展示する予定。

☆「Vambo」の特長
◆コンパクトさと高い可搬質量を両立
30㎏のケースの搬送が可能で、人による重量物搬送を不要にする。
◆自走のため設置工事が不要
既設センターにも導入が容易で、使用しない場合には容易に撤去できる。
◆新開発の3次元AIビジョンシステム・ケース取出しハンド
同社独自の認識アルゴリズムを搭載した高速・高精度3次元ビジョンシステム「K-VStereo」にAI機能を付加することにより、側面からケースを認識し、大きさ・位置ずれ・傾きを即座に自動認識し、さまざまな寸法のケースが混在する混載荷降ろしに対応する。
さらに、独自開発のケース取り出しハンドにより、直置きや寸法違いのケースの複数同時取り出しなど、あらゆる条件で荷降ろしを可能にする。

☆「Vambo」の主な仕様
〈本体寸法〉
3,590㎜(L)×973㎜(W)×2,374㎜(H)
※車載コンベア含まず
〈最大走行速度〉
3.6km/時
〈最大処理能力〉
600個/時
〈対応ケース寸法〉
最大:650㎜(L)×600㎜(W)×550㎜(H)
最小:250㎜(L)×280㎜(W)×130㎜(H)
〈最大可搬質量〉
30kg
〈ビジョンシステム〉
K-VStereo+3次元カメラ


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