三菱電機
みちびき初号機後継機(QZS-1R)の初期機能確認完了
三菱電機株は、内閣府から受注した「準天頂衛星みちびき」初号機後継機(QZS1R)の軌道上での初期機能確認を完了した。
この後、準天頂衛星システムサービス株式会社による試験・検証等を経て、内閣府は本日からQZS-1Rのサービスを開始する。
今後ね三菱電機は、内閣府の準天頂衛星システムの測位サービスを引き続き支援するとともに、後続号機である5~7号機の衛星バスシステムの開発・製造を進め、日本の持続可能な自律測位および高精度測位社会の実現に貢献していく。

政府は、2011年9月30日に「準天頂衛星システム事業の推進の基本的な考え方」を閣議決定し、2012年度から、内閣府が準天頂衛星システムの開発・整備を進めている。
「QZS-1R」は、「宇宙基本計画」において、2010年に打ち上げられたみちびき初号機の設計寿命到来以降も衛星測位が可能となる4 機体制を確実に維持するために計画された衛星。みちびきの各種サービスは、4機体制でのサービスを開始した2018年11月以降、各府省庁や企業、研究機関等により、自動車や物流、農業、船舶海洋、建機・工機、防災分野等、さまざまな産業分野において実証実験、実証事業が実施されるとともに、新たな製品・サービスも多数生み出されている。

QZS-1Rは、みちびき初号機の後継となる衛星で、2021年10月26日に鹿児島県の種子島から打ち上げられた。みちびき初号機に比べ、耐久性が向上し5年ほど衛星の寿命が伸びたことで、より安定した測位サービスの提供が可能となる。
また、2017年に打ち上げられたみちびき2号機、3号機、4号機とともに、衛星測位サービスや高精度な測位補強サービス等を提供する。

内閣府は、2023年度を目途に準天頂衛星システム7機体制の確立を計画。国内での自律測位を確立すると共に、さらなるユーザー測位精度の向上、サービスの利用拡大を目指している。
また、同社は、センチメータ級測位補強サービス(CLAS)対応受信端末やアンテナの開発・販売、高精度3次元地図の普及を図るなど、さまざまな分野で準天頂衛星システムの利用促進に取り組んでおり、今後も高精度測位社会の早期実現に注力する。

■CLAS紹介ページ↓
https://qzss.go.jp/overview/services/sv06_clas.html
※写真提供:三菱電機


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