タンガロイは、新発想のインサート形状で多方向旋削加工に対応可能なAddMultiTurn(アド・マルチ・ターン)シリーズに、片面仕様のポジタイプ「3C-TCMT**TM」形を追加し、発売を開始した。

AddMultiTurnは、外径加工、端面加工、倣い加工及び高送り引き加工等、あらゆる方向に加工可能な新発想の旋削加工用工具シリーズ。多方向への加工を可能としたことにより、工具が被削材から離れる非切削時間を短縮するうえ、切込み角の小さい引き加工は、切りくず厚みが薄くなり、高能率(高送り)加工が可能なほか、また、切れ刃にかかる切削熱が分散され工具の長寿命化にも寄与する。今回、片面仕様のポジタイプ「3C-TCMT**TM形」インサートを拡充したことで、多様な加工用途に対応する。
先に発売した両面仕様のネガタイプや従来のISO工具に対して高送り引き加工により圧倒的な高能率加工を可能とし、生産性は3～4倍程度向上。また同じインサートで従来のISO工具同様の前挽き加工も可能であり、自由度が高くあらゆる加工形態の中切削加工から荒加工に使用できる。

「3C-TCMT**TM」形は、ホルダの座面とインサート底面には、独自に開発した凹凸形状「Y-Prism(Y-プリズム)」機構を搭載。これにより強固なインサートクランプを実現し、安定した多方向への加工および高能率加工を実現する。
さらにホルダには内部給油式を設定し、切削油を直接刃先近傍へ供給することで工具寿命の安定化と、特に引き加工時の切りくずトラブルを抑制する。

追加アイテムは、計3アイテム。
価格は月の通り。
3C-TCMT29X608-TM T9215：2,530円(税込 2,783円)。
STXCR/L2525X29-CHP-MC：25,600円(税込 28,160円)。