THK
病院で「遠隔面会サイネージロボット」実証実験
THKは、愛知県が実施するサービスロボット社会実装推進事業「あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)」に参画、このほど藤田医科大学病院(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)において、自律移動を可能とするSEED Solutions Platform Robots 「遠隔面会サイネージロボット」の実証実験を実施した。

愛知県が実施するARXは、サービスロボットの社会実装を促進するため、県内の様々な施設でサービスロボットの実証実験を実施し、先端的な社会の姿を県内外に情報発信することを目的としている。
ARXに参画するTHKは、コロナ禍/アフターコロナでの「新しい生活様式」に対応した最先端サービスロボットを社会実装すべく、このほど藤田医科大学病院の回復期リハビリテーション病棟において、「遠隔面会サイネージロボット」を用いた実証実験を実施した。

「遠隔面会サイネージロボット」は、自律型の走行台車と、情報デバイスとしてデジタルサイネージ(電子看板)を組み合わせた自律移動型ロボットで、走行台車は狭所でも全方向移動、360°旋回が可能で、サイネージはマルチメディアコンテンツの視聴や検温モニターなど、多彩な用途に活用できる。

実証実験では、新型コロナウイルスの影響で面会が制限されるなか、患者や家族、医療関係者との間で遠隔による面会を通して患者の心のケアが行えるよう検証した。
「遠隔面会サイネージロボット」が患者のもとまで自律移動し、患者は40インチの等身大のモニターを通して家族と会話をし、患者はリハビリをしながら面会を楽しむことができる。
「遠隔面会サイネージロボット」の効果としては、医療関係者の業務効率化や感染リスクの低減を図るとともに、患者が家族と面会できることはリハビリの大きな励みにもつながり、病院、患者双方の満足度向上が期待されている。
THKでは、実用化に向けた継続的な改善を行いながら、全国の医療機関、福祉施設などに早期導入できるよう努めていく。



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