パナソニック
顔認証統合IDプラットフォーム構築着手
パナソニック コネクト・大林組両社は、共同で建設作業員へのサービス提供に向けた顔認証統合IDプラットフォーム構築に着手し、通勤時のシャトルバスへの乗降確認や入退場時のセキュリティチェックなどを想定した顔認証の実証実験を実施した。

建設業界では、現場の働き方改革や若年層の採用強化に向けて、建設作業員の就労環境における快適性向上や労働負荷の軽減への取り組みが進んでいる。就労環境の改善には、作業時間中はもちろん、通勤や休憩中など作業以外の時間の質を向上させることが重要で、とくに大規模な開発プロジェクトでは、多数の作業員の効率的な管理と快適に働ける環境づくりを両立させる必要がある。

今回、両社は、生体認証技術の一つである顔認証を活用し、作業員がカードやデバイスを持つことなく本人であることを証明できる統合IDプラットフォームの構築に着手した。このプラットフォームに顔画像情報と本人情報をID連携することで、顔認証であらゆるサービスが利用できるようになる。今後、通勤時の専用シャトルバスの乗降確認や入退場ゲートでのセキュリティチェック、建設現場内での弁当や飲料の購入決済、現場内でレンタルする資機材や配達物の受け取りの際の本人確認など、さまざまなサービスの展開を図っていく計画。

2025年の大阪・関西万博開催に向けて建設工事が本格化する夢洲(ゆめしま)など、大規模な地域開発において優先度が高いサービスが、通勤用のシャトルバスの乗降と入退場時のセキュリティチェック。近隣の駅からシャトルバスを運行することにより、通勤車両を削減でき、周辺道路の渋滞緩和やCO₂排出量削減に寄与する。
また、近接して多数の建設現場がある場合、入退場時の確実な本人認証により、誤った現場への入場や不審者の侵入を防止できる。
そこで、夢洲における建設工事を想定し、作業員のシャトルバスへの乗降や建設現場への入退場時において、顔認証の確実性とスムーズさを実験した結果、サービスの提供による利便性や快適性が向上できることが確認された。

両社は、今回の実証実験結果をもとにサービスの具体化を進め、顔認証を活用したシャトルバス運行と入退場管理の実用化をめざしていく。さらに、将来のスマートでサステナブルな夢洲まちづくりへの応用も想定しつつ、顔認証による統合IDを基盤としたサービスの拡充を進めていく。

パナソニック コネクトの「顔認証」技術は、ディープラーニングを応用した世界最高水準の顔認証技術で、顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくく、快適に利用できる。
パナソニック コネクトは、これまでにも空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入退場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで、顔認証技術を応用したシステムを展開してきており、1日10万回超の固有の顔認証を達成してきた。今後も、世界最高水準の顔認証技術と現場での使いやすさを追求し、利用者との実証実験を重ねて実現したUXデザインとの融合により、さまざまな現場を安心・安全かつ効率化することに貢献していく。

■顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_facial-recognition-cloud-service■パナソニック コネクトの顔認証
https://connect.panasonic.com/jp-ja/solutions/facial-recognition
(※資料提供:パナソニック)

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