日鉄溶接工業は、建築鉄骨向け低充填メタル系フラックス入りワイヤ「SXワイヤ」開発の功績が認められ、溶接学会2021年度田中亀久人賞を受賞した。

「SXワイヤ」は、建築鉄骨の新しいタイプの溶接材料として2018年からWELDREAM®ブランドとして販売。従来ソリッドワイヤの深溶込み性能とフラックス入りワイヤの低スパッタ特性を両立した画期的なフラックス入りワイヤとなっており、機械的性質も良好でスパッタ除去などの工数を大幅に削減することが可能で、溶接施工の能率向上に貢献する。
また、コマツ製の全自動多関節溶接ロボット「RAL20」と組み合わせることで、ロボットの型式認証も取得するなど、型式認証対応の溶接材料として物件への適用も容易にした。
溶接学会 田中亀久人賞は、ガス炎を利用した溶接・切断・工作等及び溶接技術全般の研究開発並びに実用化について、その業績が顕著なものを表彰する制度で、昭和43年から続いている。

日鉄溶接工業は、理想の溶接を実現するWELDREAM®ブランドの商品ラインナップの拡充と共に、市場への積極的な提案に全力で取り組んでいく。

(※資料提供：日鉄溶接工業)