SEMIジャパン
量子コンピュータの協議会設立
SEMIジャパン(東京都千代田区、代表:浜島 雅彦氏)はこのほど、実用化が近づく量子コンピュータの協議会「SEMI量子コンピュータ協議会」を設立した。同協議会は情報の共有ならびに技術交流を促進させるほか、新たな事業機会の創出を目ざしていく。
量子コンピュータは、デジタルコンピュータとは全く異なる量子力学的な現象を応用した新しいコンピュータで、現在のコンピュータでは計算が困難な問題(※1)を解決することが期待されている。その中心となる量子チップは、多くが半導体デバイスの製造技術を利用して製造され(※2)、高集積化に向けて全世界で研究開発が進められている。
SEMIジャパンでは、2020年よりSEMICON Japanにおいてセミナーやパビリオン展示を行い、量子コンピュータ技術に注目、紹介してきた。このほど半導体製造装置・材料を供給するSEMI会員企業と量子関係者との協議会を新たに設立し、5月18日にキックオフ会議を開催した。
協議会の委員長には、blueqat株式会社 CEO/CTOの湊 雄一郎氏、JSR株式会社 マテリアルズ・インフォマティクス推進室長の永井 智樹氏の2名が就任した。
協議会の目的は、将来のコンピューティング技術として期待されている量子コンピュータについて、SEMI会員企業と量子コンピュータ関係者とのコミュニケーションと情報共有を促進し、さらに技術交流ならびに協力を通じた事業化の促進を図り、SEMI会員企業の新たな事業機会の創出を目ざす。
設立には、国内半導体サプライチェーン企業、研究機関10社/団体が参加。今後さらにメンバーの拡大を図っていく。
SEMIジャパン 代表 浜島 雅彦は、SEMI量子コンピュータ協議会設立について、「本協議会を設立できたことを大変嬉しく思います。世界全体のデジタル化が進行する中で半導体不足が生じていますが、社会が必要とするコンピューティングパワーは今後も増え続けるでしょう。半導体デバイスの製造技術を利用する量子コンピュータが大きなブレークスルーとなることを期待しています。現在は金融や創薬、材料科学業界の動きが活発ですが、汎用機の実用化と共にその用途は一気に広がり、SEMI会員企業の新たな活躍の場となると考えています」と述べた。
SEMI量子コンピュータ協議会は、当面はオンラインでの会合を通じた情報の共有を図る計画だが、SEMICON Japanにおいては量子コンピュータの情報を業界の内外に発信することも視野にいれている。
同協議会の詳細や参加方法については、SEMIジャパン マーケティング部 安藤氏(yando@semi.org)、カスタマサービス部 大田氏(yoota@semi.org)まで問い合わせを。
※1:大量のデータの組み合わせ最適化や、因数分解などがその例。
※2:現在開発されている量子コンピュータの量子ビットには、超電導、イオントラップ、光子、電子スピンなどの方式があるが、いずれの量子チップも大半が半導体微細加工技術を応用して製造されている。
■統計等に関する問い合せ先:
SEMIジャパン マーケティング部
Email:jpress@semi.org
Tel:03-3222-5854
(※資料提供:SEMIジャパン)
量子コンピュータは、デジタルコンピュータとは全く異なる量子力学的な現象を応用した新しいコンピュータで、現在のコンピュータでは計算が困難な問題(※1)を解決することが期待されている。その中心となる量子チップは、多くが半導体デバイスの製造技術を利用して製造され(※2)、高集積化に向けて全世界で研究開発が進められている。
SEMIジャパンでは、2020年よりSEMICON Japanにおいてセミナーやパビリオン展示を行い、量子コンピュータ技術に注目、紹介してきた。このほど半導体製造装置・材料を供給するSEMI会員企業と量子関係者との協議会を新たに設立し、5月18日にキックオフ会議を開催した。
協議会の委員長には、blueqat株式会社 CEO/CTOの湊 雄一郎氏、JSR株式会社 マテリアルズ・インフォマティクス推進室長の永井 智樹氏の2名が就任した。
協議会の目的は、将来のコンピューティング技術として期待されている量子コンピュータについて、SEMI会員企業と量子コンピュータ関係者とのコミュニケーションと情報共有を促進し、さらに技術交流ならびに協力を通じた事業化の促進を図り、SEMI会員企業の新たな事業機会の創出を目ざす。
設立には、国内半導体サプライチェーン企業、研究機関10社/団体が参加。今後さらにメンバーの拡大を図っていく。
SEMIジャパン 代表 浜島 雅彦は、SEMI量子コンピュータ協議会設立について、「本協議会を設立できたことを大変嬉しく思います。世界全体のデジタル化が進行する中で半導体不足が生じていますが、社会が必要とするコンピューティングパワーは今後も増え続けるでしょう。半導体デバイスの製造技術を利用する量子コンピュータが大きなブレークスルーとなることを期待しています。現在は金融や創薬、材料科学業界の動きが活発ですが、汎用機の実用化と共にその用途は一気に広がり、SEMI会員企業の新たな活躍の場となると考えています」と述べた。
SEMI量子コンピュータ協議会は、当面はオンラインでの会合を通じた情報の共有を図る計画だが、SEMICON Japanにおいては量子コンピュータの情報を業界の内外に発信することも視野にいれている。
同協議会の詳細や参加方法については、SEMIジャパン マーケティング部 安藤氏(yando@semi.org)、カスタマサービス部 大田氏(yoota@semi.org)まで問い合わせを。
※1:大量のデータの組み合わせ最適化や、因数分解などがその例。
※2:現在開発されている量子コンピュータの量子ビットには、超電導、イオントラップ、光子、電子スピンなどの方式があるが、いずれの量子チップも大半が半導体微細加工技術を応用して製造されている。
■統計等に関する問い合せ先:
SEMIジャパン マーケティング部
Email:jpress@semi.org
Tel:03-3222-5854
(※資料提供:SEMIジャパン)