新明和工業
リサイクルCFRP用いた流体製品を試作
新明和工業は、リサイクルした炭素繊維を部品の一部に用いた試作品を「下水道展2022東京」に参考出展した。
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は、軽量・高強度な素材特性を有し、航空機分野などに多用されているほか、自動車や風力発電分野などでも需要増加が予測されている。
しかし、CFRPは製造過程で多くのCO₂を排出し、加工過程で発生する端材の廃棄処理にかかる環境負荷が大きな課題となっている。
同社の流体事業部および航空機事業部は、富士加飾(兵庫県小野市、社長:杉野守彦氏)と共同で、CO₂排出量・環境負荷低減を目的としたCFRPのリサイクルの実現に向けた取り組みを2020年からスタート。今回、その成果の一つとして流体事業部の主力製品である「低速水中ミキサ」および「縦型低動力撹拌機」のプロペラの材料に再生CFRPを使用した試作品を完成した。試作品に使用した再生CFRPは、航空機事業部の工程廃材を富士加飾の技術により再生した。
富士加飾のリサイクル技術の最大の特長は、成型済みCFRPやその中間材料であるプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸したもの)から、形状、物性の劣化がほぼみられない新品と同等の炭素繊維を回収し、新品と同じ用途での再利用を可能にする。試作品は、このリサイクル炭素繊維の用途の一つとして、新明和工業の製品への適用を試行したもの。
同社は今後、富士加飾との連携をさらに強化し、加工技術および量産体制の確立に取り組むとともに、同素材の特長を生かし、かつ環境配慮とコストメリットを織り込んだ新たな用途開発も視野に、事業化を目ざしている。
(※資料提供:新明和工業)
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は、軽量・高強度な素材特性を有し、航空機分野などに多用されているほか、自動車や風力発電分野などでも需要増加が予測されている。
しかし、CFRPは製造過程で多くのCO₂を排出し、加工過程で発生する端材の廃棄処理にかかる環境負荷が大きな課題となっている。
同社の流体事業部および航空機事業部は、富士加飾(兵庫県小野市、社長:杉野守彦氏)と共同で、CO₂排出量・環境負荷低減を目的としたCFRPのリサイクルの実現に向けた取り組みを2020年からスタート。今回、その成果の一つとして流体事業部の主力製品である「低速水中ミキサ」および「縦型低動力撹拌機」のプロペラの材料に再生CFRPを使用した試作品を完成した。試作品に使用した再生CFRPは、航空機事業部の工程廃材を富士加飾の技術により再生した。
富士加飾のリサイクル技術の最大の特長は、成型済みCFRPやその中間材料であるプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸したもの)から、形状、物性の劣化がほぼみられない新品と同等の炭素繊維を回収し、新品と同じ用途での再利用を可能にする。試作品は、このリサイクル炭素繊維の用途の一つとして、新明和工業の製品への適用を試行したもの。
同社は今後、富士加飾との連携をさらに強化し、加工技術および量産体制の確立に取り組むとともに、同素材の特長を生かし、かつ環境配慮とコストメリットを織り込んだ新たな用途開発も視野に、事業化を目ざしている。
(※資料提供:新明和工業)