日立建機
中国で事業強化
日立建機は、8月23日の資本異動に伴い、中国の販売・サービス会社である日立建機(上海)有限公司についても日立製作所のグループ会社をはじめとした出資会社との資本関係を見直し、同時に、事業体制の見直しを行う。今回、中国における販売サービス統括会社「日立建機販売(中国)有限公司」を設立し、2022年11月1日から事業活動を開始する。

本年8月、日立製作所が保有する同社普通株式26.0%が、日本産業パートナーズと伊藤忠商事がその持分の全てを保有するHCJIホールディングスへ譲渡し、日立建機の筆頭株主はHCJIホールディングスとなった。この資本異動に伴い、日立建機グループの中国事業体制を再構築し、事業強化に取り組む。
具体的には、日立建機(上海)の事業の一部を日立建機販売(中国)に承継し、日立建機販売(中国)は、コンストラクションやコンパクトにとどまらず、マイニングにいたるまで幅広い製品ラインアップを取扱い、一貫して販売・サービスを行う。

日立建機グループでは、中期経営計画「Realizing Tomorrow’s Opportunities 2022」において、バリューチェーン事業の強化、深化したソリューションの提供、変化に強い企業体質の形成をめざしている。
2021年8月に米・ディア&カンパニー社(アメリカ)との間で北中南米事業の合弁事業に関する業務提携を解消することで合意して以降は、中期経営計画の狙いを自社の販売・サービスのネットワークを通じ、米州全域で実現すべくグループを挙げて取り組んでいる。

今回の中国における販売サービス統括会社の設立および一部事業の承継は、このグローバルでの事業強化の一環としての取り組みで、今後もグローバル全地域でこれらの経営戦略を推進し、安定的な成長を実現する。

■日立建機販売(中国)
◇名 称:日立建機販売(中国)有限公司(Hitachi Construction Machinery Distribution (China) Co., Ltd.)
◇所在地:上海市浦東新区
◇事業内容:中国における国産製品、輸入製品の販売サービス、ソリューション事業統括および関連業務
◇董事長:先崎 正文
◇董事総経理:程 暁明
※(董事:松井 英彦、塩嶋 慶一郎、山野辺 聡)
◇事業開始日:2022年11月
◇資本金:2億元(39億円)
◇出資比率:日立建機 100%

日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルに展開する建設機械メーカー。新車販売以外の事業である部品・サービス、レンタル、中古車、部品再生などの「バリューチェーン事業」の強化に注力し、デジタル技術を活用することで、個客との接点において提供するソリューションを深化させている。世界に約25,000人の従業員を擁し、2021年度(2022年3月期)の連結売上収益は1兆250億円、海外売上収益比率は約79%。

(※資料提供:日立建機)

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