三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、刃先振れ調整式鋳鉄加工用正面削りカッタ「WSF406W」が2022年超モノづくり部品大賞「奨励賞」を受賞した。
「WSF406W」は、低抵抗インサートと刃先振れ調整機能により、良質な加工面と生産性を実現する。

従来の鋳鉄加工用カッタは刃先のコバ欠けを防止するために、ネガインサートのように刃先が強いものが使用されてきた。昨今はエンジンのシリンダーブロックや機械のベッド加工など、比較的大きな鋳鉄の被削材に対し、良質な加工面と生産性が求められている。
「WSF406W」は、低抵抗インサートにより加工熱による被削材の変形を抑え、刃先振れ調整機構により安定した品質で高能率な鋳鉄加工を実現する。

「WSF406W」は、独自開発の「両面Z形状」インサートで、従来のポジ・ネガインサートの特長を融合し、ネガ(両面)インサートながら低抵抗かつ切れ味の良さを実現したほか、鋳鉄加工時に発生しやすいコバ欠けを抑制するC面形状を採用した。
コストパフォーマンスの良いM級インサートでありながら、正面振れ0.010㎜以下の刃先調整が可能で、幅広い切込み量や送り量に対してRa1.6μm以下を実現するなど、幅広い切削条件で高精度な加工を可能にする。
インサートコーナ部をC面形状にすることで、被削材のコバに厚みを持たせ、強度を高くすることで、クラック発生を抑制するとともに、ねじの回転で調整可能な、取り扱いしやすい刃先調整機構を採用している。

■刃先振れ調整式鋳鉄加工用正面削りカッタ「WSF406W」の詳細↓
https://carbide.mmc.co.jp/products/rotating_tools/face_mills/wsf406w