タンガロイは、高精度溝入れ・突切り加工用「TetraMiniCut(テトラ・ミニ・カット)」シリーズのTCS18形、TCL18形インサートに、新たに左勝手タイプを拡充し、2022年11月7日より発売を開始した。左勝手が加わってことで、さらに幅広い機械、加工領域でTetraMiniCutの高性能が活躍する。

TetraMini-Cutは、独自のクランプ機構を採用し、刃先位置精度とインサートクランプ剛性に優れた4コーナ仕様の溝入れ・突切り加工用工具。TetraMini-Cutのインサートシリーズには、3次元ブレーカ仕様のTCS18形とTCL18形があり、優れた切りくず処理性が得られることで好評を得ていた。
TCS18形は、最適なすくい角を備え、刃先強度と切れ味のバランスが良い汎用タイプ。一方、TCL18形は、大きなすくい角によって切れ味に優れ、切削抵抗を低く抑えて高品位な加工面が得られる。今回、このTCS18形とTCL18形に左勝手インサートを拡充した。

通常、NC旋盤や自動旋盤等では、主に右勝手工具が使用されている。
一方で、生産効率の向上を目的に複数のスピンドルが搭載された旋盤も増加し、またツーリングによっては左勝手ホルダが必要となる。
今回、切りくず処理性能に定評のあるTCS18形とTCL18形に左勝手タイプを大幅に拡充することで、TetraMiniCut の特長である高剛性で優れた刃先位置精度の溝入れ・突切り加工をさらに幅広い環境下で使用できる。

追加アイテムは、計37アイテム
同社は初年度1千6百万円の販売を見込んでいる。

■主な形番、標準価格
TCS18L100-010 AH7025 3,530円(税込 3,883円)
TCS18L250-010 AH7025 3,530円(税込 3,883円)
TCL18L150-010 AH7025 3,530円(税込 3,883円)
TCL18L300-010 AH7025 3,530円(税込 3,883円)