ワトロー
ユーロサーム社買収完了
産業用熱システムメーカーのワトロー(Watlow®)は、このほどユーロサーム(Eurotherm®)社の買収を10月31日に完了した。

ユーロサーム社は、温度・電力・プロセス制御および測定、データ管理のための機器やシステム、ソフトウェア、サービスをグローバルな産業市場で提供する。
本社を英国ワージングに置く同社は、世界中に約650名の従業員を擁し、ポーランドのレンジニを中心に生産を行っている。

今回の買収は、顧客の競争力強化に貢献する革新的な熱関連製品を提供するワトローのビジョンに沿ったもので、これによりワトローとユーロサーム社の製品や技術を組合せて、両社の顧客に新たな可能性を見出すほか、重要分野におけるサーマルシステムの高度化にも取り組んでいく。

ワトローは今後、電子制御製品の先進開発センターとして、英国ワージングとフランス・ダルディリーにユーロサーム社の拠点を構える計画。また、ポーランドのユーロサーム社工場については、ワトローの欧州における生産CoE(Manufacturing Center of Excellence)へリニューアルを図るための投資も計画している。これら生産、開発能力の強化により、米国やアジアにおけるシェア拡大を目指していく。

■ワトロー(Watlow)の概要
ワトローは、グローバル企業として技術開発力や先進サーマルシステム、製造技術を活用して広範な温度制御やパワー制御、ヒーター技術のほか、温度測定プラットフォームを提供する。
特に半導体製造や環境チャンバ、エネルギープロセス、ディーゼル排気処理、医療機器、食品関連機器など、幅広い分野で実績を重ねている。1922年以来、ワトローは生産能力や市場での取組みの強化、グローバルな販売体制の拡大を図ってきた。1100件以上の特許を持ち、米国・メキシコ・欧州・アジアの生産工場12カ所と先進技術開発センター5カ所で4,200名を超える社員を擁し、世界95カ国に営業拠点を開設している。




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