THK
高速複列アンギュラリング「BWH形」発売
THKは、高速性に優れた旋回軸受 高速複列アンギュラリング「BWH形」を新たに開発、受注を開始した。
「BWH形」は、内外輪の間に保持器で複列にボールを配列した旋回軸受で、あらゆる方向の荷重を受けられ、THKクロスローラーリングと同等の高剛性と高い回転精度を発揮する。転動体をローラーからボールに変更した新構造により、THK史上最も高速性に優れた旋回軸受で、多様な用途に対応する。

クロスローラーリングは、マシニングセンタの回転テーブルをはじめ、産業用ロボットの関節部、減速機など、幅広い用途に採用されている。しかし近年は顧客の要求性能が年々高まり、とくに高剛性と高速性を兼ね備えた旋回軸受を望む声が高まっている。
今回、THKは転動体をローラーからボールへ置き換えることで、高速性ニーズと発熱による昇温抑制に対応した高速複列アンギュラリング「BWH形」を新たに開発。ボールへの置き換えにより、連続した高速回転でも発熱による温度上昇が大幅に抑制し、今までカバーしきれなかった高速回転領域の市場ニーズへ対応可能にした。とくに工作機械市場の中でも、生産ラインの工程集約につながるマシニングセンタや複合加工機、旋削機能の搭載をはじめとした回転テーブルの高速稼動など、マシン性能の高機能化と生産性向上に貢献する。
高速複列アンギュラリング「BWH形」製品は、内径φ100、φ120、φ200をラインナップ。同社は今後、大径サイズの形番も順次追加を予定している。

■高速複列アンギュラリング「BWH形」の特長
◆高速性に優れた旋回軸受
複列に配置したボールを保持器で整列させる構造のため、ボールは安定したスムーズな動きができ、ローラーに比べて転動面から生じる発熱による温度上昇を抑制しながら高速回転が可能。
◆予圧調整が不要
内外輪が共に一体構造で適正な予圧が付与されているので、組付け時に予圧調整が不要。
◆組付けが容易
内外輪の取付穴で製品を直接組み付けられるので、押さえ部品が不要で組付けが容易。




TOP