神戸製鋼所
Kobelco Millcon Steelを連結子会社化
神戸製鋼所は、2016年にMillcon Steel Public Company Limited(ミルコン社)との折半出資により設立したタイの線材製造拠点であるKobelco Millcon Steel(KMS社)に関し、2022年11月14日、株式譲渡契約を締結し、ミルコン社が保有する発行済株式25%を取得し、連結子会社化した。

KMS社はアセアン地域唯一の特殊鋼線材の製造会社として、現地生産によるリードタイム短縮や品質面などにおいて、顧客に貢献している。同社は、普通鋼線材と特殊鋼線材を製造し、ミルコン社は普通鋼線材事業に関わる電炉ビレット(母材)供給及び販売を担い、神戸製鋼所は特殊鋼線材事業に関わる高炉のビレット(母材)供給・販売及び製造技術協力を進めてきた。

今回、神戸製鋼所とミルコン社は、KMS社における協力体制を維持しつつ、KMS社の特殊鋼線材事業をさらに強化するため、神戸製鋼所の連結子会社として運営することで合意した。

神戸製鋼所は今後、日系メーカーを中心とした自動車生産台数の拡大が見込まれるアセアン地域において今回のKMS社の連結子会社化を通じ、グループ一体となったマーケティング、線材から二次加工製品までの総合的なサプライチェーン管理によるサービスの提供を展開し、取引先の要望に応えていく。

■KMS社概要
◆代表者:取締役社長 安木 真一(神戸製鋼所)
◆設立年:2016年2月
◆所在地:タイ国ラヨーン県
◆資本金:28.3億バーツ(約105億円)
◆出資比率:神戸製鋼所50%、Millcon社50%⇒神戸製鋼所75%、Millcon社25%
◆生産品目:普通鋼線材及び特殊鋼線材
◆生産能力:年産48万t




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