コマツと青木あすなろ建設は、2025年に開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」に、超遠隔操作・無人化施工・水中電動などの最先端技術による「未来の水中工事」を発信する。

コマツは、1971年にラジコン操縦の水陸両用ブルドーザーを開発し、国内外で36台を販売してきた。
青木あすなろ建設は、このうち現在も稼働中の5台全てを所有し、東日本大震災の災害復興を含む1,200件以上の水中工事の中で知見と施工技術を蓄積してきた。

昨今は、自然災害による予期せぬ甚大な被害が頻繁に発生し、防災・災害復旧に対応するため、危険な水際や浅水域での工事ニーズが高まっている。しかも、少子高齢化もあり熟練した工事の担い手が不足している。
こうした課題を解決するため、両社は水深50mまでを視野に、自動制御とICT機能により、熟練技術がなくとも操作可能な電動式の水中施工ロボットの実証に向け、共同で取り組んでいる。さらに両社は、3次元の測量・設計・施工データと、気象データや施工履歴などのビッグデータを組み合わせ、AI解析で最適化した工事計画に基づき、安全・快適なオフィスから水中施工ロボットを超遠隔操作するソリューションを実現した「未来の水中工事」を目指している。
大阪・関西万博では、この「未来の水中工事」を紹介する。

両社が目指す省人化、効率化、安全性の向上を図る未来の水中工事は、従来の工事を一新し、誰もが活躍でき、より迅速な工事を実現すると期待されている。
両社は今後も、最先端技術により社会課題を解決し、Society5.0の実現と2030年のSDGs達成に貢献する活動に取り組んでいく。

(※資料提供：コマツ)